海上保安レポート 2026

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 海と命を支える、新しい仲間を求めて


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 生命を救う

2 治安の確保

3 領海・EEZを守る

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 海上交通の安全を守る

8 海をつなぐ


語句説明・索引

8 海をつなぐ > Column Vol.19 世界の海図作製技術の向上に貢献
8 海をつなぐ
Column Vol.19
世界の海図作製技術の向上に貢献
海洋情報部技術・国際課

国際航海の安全を確保するためには、我が国のみならず、国際水路機関(IHO)の定める基準に沿った海図が世界中の航路や港で整備されている必要があります。

海上保安庁では、1971年から半世紀以上にわたり、国際協力機構(JICA)に協力し、開発途上国の水路技術者に対し、海域の測量から海図作製までに必要となる理論や技能の習得を目的とするJICA課題別研修「海図作製技術コース」を実施しています。

現在の「海図作製技術コース」では、毎年約10名の研修員が、5か月にわたって寝食を共にし、海上保安庁職員や各分野の専門家から、座学や海上保安庁の測量船での実習、実践的な港湾測量等を通じて、理論や技能を学んでいます。この研修内容は国際的に高く評価されており、IHO等の国際機関が運営する水路測量技術者資格諮問委員会(IBSC)から国際B級の研修コースとして認定されています。2025年からはシンガポール海事港湾庁と締結した「水路測量能力向上のための交流フレームワーク」に基づき、同庁の職員が自国負担で参加するなど、開発途上国以外からも注目されています。

これまでに自国に戻った研修生の多くは、各国水路当局の幹部として、各国の水路業務を牽引してきました。引き続き、研修による支援を通じて、世界の海図作製技術の向上と関係国との連携強化を進めていきます。

R6年度JICA研修「海図作製技術」
R6年度JICA研修「海図作製技術」
船舶のひしめくシンガポール
船舶のひしめくシンガポール