Column Vol.11
活躍する海洋調査機器 〜空から測る「あおばずく」〜
海洋情報部沿岸調査課
活躍する海洋調査機器 〜空から測る「あおばずく」〜
海洋情報部沿岸調査課
第二管区海上保安本部仙台航空基地に所属する測量機「あおばずく」は、海上保安庁で唯一海洋情報業務に専従する航空機で、航空レーザー測深機を搭載して海洋調査を実施しています。「あおばずく」という愛称は、親しみやすい表現として宮城県のシンボルである青葉城を想起させる「あおば」、また、フクロウの一種で優れた視力や聴力で獲物を捕捉する能力が測量を連想させる「アオバズク」に由来しています。
「あおばずく」の航空レーザー測深機は、発射したレーザー光を海底で反射させ、その往復時間を計測することによって、海底地形を面的に連続測定しています。測深深度は、レーザー光を使用するため、海水の濁度等の条件により変化しますが、現在「あおばずく」に搭載している航空レーザー測深機は最大約50mまでの測深が可能です。
航空機を使用することで、測量船では進入できない水深が浅い海域の調査が可能となり、海岸部から海底までシームレスかつ安全で効率良く調査することができます。
海上保安庁では、測量機「あおばずく」をはじめとする最先端の海洋調査機器を活用し、今後も海洋権益確保のための海洋調査を実施していきます。

測量機「あおばずく」

調査中の風景

航空レーザー測深機

航空レーザー測量で取得した、小笠原諸島南島周辺の測量データ(左)と
航空写真(国土地理院提供)(右)
海岸部から海底までシームレスにデータが取得できている
航空写真(国土地理院提供)(右)
海岸部から海底までシームレスにデータが取得できている

小笠原諸島南島周辺の海底の鳥瞰図
水深だけでなく、特徴的な沈水ドリーネ(カルスト地形の一種)など
海底の形状もわかる
水深だけでなく、特徴的な沈水ドリーネ(カルスト地形の一種)など
海底の形状もわかる