海上保安庁 総合職職員採用情報

 先輩からのメッセージ(平成26年度版)

 (所属は平成26年6月24日現在のものです)

 平成19年入庁(海洋情報部) 理工Ⅱ

  • 技術・国際課 海洋研究室
  • メッセージ

 皆さんこんにちは。入庁8年目になり、官庁訪問をしていた頃を懐かしく覚えるこの頃です。

 私は大学・大学院で数学を専攻し、幾何学を学んでおりました。幾何学と地図作成はそのルーツを同じくするものであり、自分の専門性が海図作成等で生かせると思い、当庁に入庁しました。入庁してみると、我が国の管轄海域の画定に関する地球楕円体上の距離計算等、数学を用いる業務が予想よりも多かったことが印象的でした。

 入庁後2年間は海洋情報部海洋情報課において技術補助を行い、その後、総務部政務課という当庁全体の施策についてとりまとめを行う課に異動しました。政務課での2年間は、中国漁船による当庁巡視船への衝突事案、東日本大震災等、当庁にとって大きな試練といえる出来事が続きました。自分にとって精神的、体力的に大変だったこともありましたが、チームで困難に対処するという当庁のよさを実感でき、やりがいのある経験でした。

 政務課から再び海洋情報部へ戻ってきた後は、これまでよりも責任ある立場で、管轄海域の画定に関する業務や、海洋台帳等の新しい情報提供ツールの構築に従事してきました。平成25年度には、短期間ですが内閣官房総合海洋政策本部事務局において海洋政策に関する政府全体のとりまとめに携わりました。各省庁との調整等で、これまでの経験が生かせたと感じています。今年度はさらに海洋境界画定に関する知見を深めるべく、人事院の制度による海外の大学院への留学を申請しております。

 海上保安庁海洋情報部は小規模ですが、国民の皆さんに直結した情報提供サービスを行っています。また、海洋政策の企画・立案に欠かすことのできない情報を扱っており、政府におけるシンクタンクのような、重要な存在であると考えています。多様なバックグラウンドを持つ職員がおり、新しい考え方、専門性を有する方はいつでも歓迎されます。小規模であるからこそ、新しい施策を提案し、自ら進めていくことも、自分次第で可能だという楽しさと難しさがあります。

 技術系総合職行政官を志望される皆さん、ぜひ海上保安庁を考えてみてください。

 平成24年入庁(海洋情報部) 理工Ⅰ

  • 海洋調査課 大陸棚調査室
  • メッセージ

 私は平成24年度に入庁し、海洋調査課大陸棚調査室に配属されました。大陸棚調査室は、航海の安全や環境保全、更には海洋権益の確保のために、様々な海洋調査を実施しています。私はデータ解析担当として、重力等の地球物理データや海底地形データの解析作業に取り組んでいます。大陸棚調査室では測量船に乗る機会が多くあり、私もこれまでに何度か船に乗り調査に参加してきました。船酔いに苦しめられる事もありますが、実際に現場で乗組員の方達と協力して作業し、測量の段階から調査に関わる事により、その後の解析作業に対するモチベーションが高められます。

 大学時代、私は放射光物理を専攻していました。真夏でも肌寒く感じる放射光施設の中で一日中数センチサイズの試料とにらめっこする研究生活で、船での調査に赴き海という地球を相手に取り組む現在の業務とはとてもかけ離れていました。しかし、大学の講義や研究の経験は、測量機器の理解やデータの解析に活きていると感じています。

 元々私は公務員を志望していましたが、海洋情報部についてはあまりよく知りませんでした。春の霞が関OPENゼミに参加しいくつかの省庁の業務説明を聞いた後、最後のコマの海洋情報部の業務説明で、いい意味で年次の壁を感じさせないまるで理系の研究室のような雰囲気に驚き、興味を持ちました。その後の官庁訪問でも、自分の業務を誇らしげに語り、分野の異なる私の研究内容を熱心に聞いてくれる面接官や先輩の皆さんの明るい空気に惹かれて入庁を決めました。

 海洋情報部の総合職職員は行政官としての技能に加えて科学的な専門性が求められる為、入庁してからも勉強の毎日です。けれども新しい事を学ぶというのは苦労と同時に自分の成長も感じられ、日々楽しみながら業務に励んでいます。就職活動中の皆さん、専攻に関係なくほんの少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ当庁を訪問してみてください。

 平成16年入庁(交通部) 理工Ⅰ

  • 広島海上保安部 交通課
  • メッセージ

みなさん、こんにちは。広島海上保安部交通課長の服部です。平成16年入庁なので、今年(平成26年)で11年目となります。私からは、交通系の現場の仕事、管理職としての仕事について紹介します。

  • 保安部交通課の仕事
保安部の交通課では、港長業務や海難防止活動といった航行安全業務と灯台等の航路標識の運用、管理を行う航行援助業務の2つが主な業務です。
全国的には、昨年(平成25年)10月に「第3次交通ビジョン」が策定され、海難隻数を大幅に減少させる様々な施策を展開しているところです。当地・広島においても、海難防止にかかる取り組みを推進しています。
広島と言えば「かき」の養殖が有名です。海上には多数の養殖筏が設置されており、広島港内の筏曳航許可件数(約2,700件)は全国1位、かき筏に乗揚げ・衝突する海難が年間7隻程度あることが広島海上保安部の特徴でもあります。また、マリンレジャーがとても盛んな地域で、海難の約8割がプレジャーボートによるものとなっています。
夏場は、マリンレジャーが盛んになることに加え、広島港と宮島で大きな花火大会があり、海上から船で見学する方も多く、夜間航行に不慣れな方がかき筏に乗揚げるなどの海難を起こしていることから、海難防止活動に特に力を入れて取り組んでいます。
海難防止活動は、リーフレット、うちわなどの啓発グッズを製作し、漁協、マリーナ、釣具店等に配って回るという地道な活動がメインですが、一番情報を伝えたい人たちにしっかりと情報提供ができる点を見ると、一番の近道なのかもしれないなと思います。
また、昨年(平成25年)は保安部をあげてテレビ局に売り込みをかけ、昼の情報番組で20分を超える特集を組んでいただくなど、広く一般の方にも周知することができ、放送直後の宮島水中花火大会では、かき筏への乗揚げ海難は発生せず、保安部一同胸をなで下ろしました。

  • 課長としての仕事
課長として交通課をマネージメントするのはもちろんのこと、保安部内他課との業務協力等の調整や保安部幹部への業務報告等が主な仕事です。懸案事項については、保安部の幹部へ相談して部としての方向性を決定し、課に持ち帰り、課として実際の対応を行います。
このほか、上部組織(管区本部)からの業務依頼や指導に対する対応、航行安全委員会など外部委員会への出席など、保安部外での仕事もあります。

  • 求める人材
総合職(技術系)の採用ですが、自分だけの世界で技術の仕事だけをするということはありません。必ず、人と人とで仕事を行う環境にあるので、最低限のコミュニケーション能力は必須です。その上で、社会情勢や色々な立場での意見、情報等をアンテナ高く収集でき、バランス感覚を持って振る舞える人材だとなおよいです。
専門の分野は問いません。実際に、交通系の総合職(技術系)は、電気、電子、情報、機械、環境、物理等多様な人材が集まっています。業務に必要な技術は入庁後に身に付ければ十分です。当庁の抱える行政課題、技術課題について、理系のセンス(論理性等)で問題を発見、解決できる力が必要となります。


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    更新日2014年6月24日