X 地域に密着した航路標識


 沿岸灯台の中には、明治時代に建設され、今なお現役で機能しているものが66基あり、これらの多くが、歴史的・文化財的価値を有している。その中でも特に価値の高い33基について、その価値の保全を図りつつ、現役のままで運用することとし、11年度までに構造、建築史の専門家・関係者から成る委員会において、全ての保全方法の検討を終えた。11年度においては、禄剛埼灯台(石川県)の保全工事を行った。12年度においては、尻屋埼灯台(青森県)、鞍埼灯台(宮崎県)及び大下島灯台(愛媛県)の保全工事を行うこととしている。

明治期に建設された灯台(禄剛灯台 石川県)

 近年、地元自治体において沿岸灯台を地域のシンボルとして位置付ける地域振興策が企画されており、沿岸灯台においては、地元自治体が実施する公園化事業と連携する「岬のオアシス構想」を推進している。また、防波堤の先端に設置している灯台においては、地域の特色を表現したデザインを盛り込む「デザイン灯台」の整備についても地域と連携し積極的に推進しており、市民に親しまれている。

 11年度においては、富山県高岡市の伏木富山港に初代伏木燈明台を模した伏木外港万葉東防波堤灯台を新設した。

デザイン灯台(伏木外港万葉東防波堤灯台 富山県)

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