W 航路標識における自然エネルギーの利用
灯台、灯標、灯浮標などの航路標識の多くは、海上、離島、岬、浅瀬等に設置されているため、商用電源の利用が非常に困難な状況にあり、商用電源に代わる電源の確保が必要不可欠である。海上保安庁においては、電源を確保する際に、自然環境にやさしく、かつ、省エネルギーを考慮した、風力、太陽光、波力といった自然エネルギーの利用に着目し、昭和26年からその実用化を図ってきた。
自然エネルギーを利用した航路標識は、11年度の新設及び改良改修によって166基増え、11年度末時点で5,534基ある航路標識中1,758基と32%を占めるまでになった。利用方法としては、風力発電、太陽光発電、波力発電を単独にあるいは複合的に使用している。
12年度においては、194基の航路標識について太陽光発電及び波力発電の導入を行うこととしている。
地球温暖化や産業廃棄物の処理問題等について、国際的な取組が問われている状況にあり、海上保安庁では今後とも、更に航路標識分野における自然エネルギーの積極的な利用促進に努めることとしている。
自然エネルギー(太陽光)を利用した航路標識(尾張野島灯台 愛知県)
第2−8−5図 自然エネルギーを利用した光波標識基数の推移