日本沿岸安全航行用資料 page 18/122
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-14-2.波浪日本近海において著しく波浪が発達するのは、北西季節風が連吹し、また発達した低気圧や台風が通過する場合であり、このような場合には、特に注意が必要です。北西季節風の連吹は低気圧の通過後、西高....
-14-2.波浪日本近海において著しく波浪が発達するのは、北西季節風が連吹し、また発達した低気圧や台風が通過する場合であり、このような場合には、特に注意が必要です。北西季節風の連吹は低気圧の通過後、西高東低の気圧傾度が深まるとともに始まり、広範囲の海上が数日間にわたって大しけになることがあります。また、低気圧は日本付近を通過するうちに急激に発達するものがあり、暴風半径は500~800海里に及び、広い範囲で波高5m 以上の高波域となります。更に、夏から秋にかけては、台風がしばしば日本付近を通過するようになり、その進路付近では大波が発生し、周辺海域に大きなうねりが伝播します。(1)日本近海における波高(冬季)日本近海の平均風速は15~20kt、平均波高は1.5~2m です。高波域は関東東方海上から日本のはるか沖合にかけて広く分布し、その平均波高は2.5m 以上で、所によっては3.5m に達することがあります。(春季)日本近海の平均風速は10~17kt、平均波高は1~1.8m です。2m 前後の高波域はカムチャッカ南東方と三陸のはるか東方海上に散在する程度となります。(夏季)日本近海の平均風速は9~13kt、平均波高は0.8~1.5m で、年間で最も静穏である時期です。平均波高2m 前後の高波域が紀伊沖から伊豆沖にわずかに見られる程度です。(秋季)日本近海の平均風速は13~18kt、平均波高は1.3~1.9m で、冬季に次いでややしけます。2.5m 以上の高波域はカムチャッカ南東方から三陸のはるか沖合の海上と南シナ海北部に出現します。所によっては3m 前後の波高に達します。(2)季節風による波浪季節風は、ほぼ一方向にかなりの風速で長時間にわたって吹き続け、吹送距離(風が吹いてきた海域の長さ)も日本周辺海域において十分に長くなるため、強大な波浪が広範囲にわたって発生して発達します。特に低気圧に伴う寒冷前線の通過後には、海上では風速20m/s 以上の北西からの季節風が連吹して大しけとなります。更に寒気が入ってくるため、気層が不安定となり、風向の急変や突風の発生により、相異する方向に進む波浪が発達し、互いにぶつかりあってピラミッド型の三角波が発生することがあります。三角波は急激に発達して大型船さえも破壊し沈没させるような波力があるので、注意が必要です。