屋久島灯台


屋久島の最西端永田岬にそびえるこの灯台は、明治27、8年の戦役により、わが国の領有となった台湾の統治・開発上、日本本土から台湾に至る南方航路整備のため、九州西岸から南西諸島にかけて建てられたいわゆる台湾航路灯台8箇所の一つです。

工事は、明治28年12月に始まり、明治30年1月10日、最初の明かりを灯しました。

灯台の構造は煉瓦と御影石の折衷造りで、地上から頂部までの高さが19.6mある煉瓦石造円形白色です。

灯台の明かりは15秒に1回白い閃光をはなち、22海里(約40km)まで届く、沿岸大型標識です。

向かいの口永良部島との間は「屋久島海峡」と呼ばれ、日本本土から奄美・沖縄等を結ぶ大型定期旅客船や貨物船等が行き交っており、これら船舶の航行の重要な目標となっています。

屋久島は、佐多岬より南南西60kmの洋上に浮かぶほぼ円形の山岳島で、周囲130km、島の中央部は1000m級の山が30座以上あり、九州最高峰の宮之浦岳は1936mで日本百名山にも選ばれ、登山客も多く、洋上アルプスとも呼ばれています。

海岸地帯は高温でありますが、島の中央部へ近くなるほど高度が高く、低温になるため、亜熱帯植物から亜寒帯植物までが見られ、屋久杉は銘木として著名で、特別天然記念物として保護され、平成5年に屋久島は世界自然遺産に登録されています。

この灯台の北東に位置する永田地区にある前浜と田舎浜は日本一の赤海亀産卵地として有名で、5月頃から9月頃になると灯台でも眼下の海で泳ぐ多数の海亀を観察することができます。



 

名誉灯台長と見学者(島外からの観光者)