離岸流(りがんりゅう)って何?
海岸に向かって強い風が吹くと、海水は波となって沖から海岸へ打ち寄せられます。 そうすると、水はどんどん岸に貯まるので、どこかから沖にもどろうとします。
この時、岸から沖の方へ向かって流れる速い流れのことを離岸流(リップカレント)と呼びます。
離岸流は海岸の構造により大きさは異なりますが、長さは沖へ数十メートルから数百メートルに
及ぶことがあります。幅は10〜30メートル程度とあまり広くないのが特徴です。
流れの速さは男子100m自由形の世界記録と同じくらいになることもあり、とても速い流れです。
どんなところで起きてるの?
残念ながらいつどこで起きるかは予測できません。 ただし1度起きた所では再び起こる可能性があります。
発生しやすい海岸
- 海岸が外洋に面しているところ
- 遠浅で、海岸線が長いところ
- 波が海岸に対して直角に入る海岸
上記の3つの条件を満たした海岸
- 構造物の近く
見分け方
- 海岸地形が凹んでいるところ
(その先の海底は周囲より水深が深くなっています)
- 波のかたちがまわりと違うところ
- ゴミの集まっていることころ
- 海の表面がまわりに比べてざわついているところ
- 突堤などの構造物に沿っておきに向かう流れが発生する可能性があります
(1)海岸の形が凹んでいるところ
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(2)波の形が周りと違うところ
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(3)浜にゴミが集まっているところ
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(4)海の表面がざわついているところ
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(5)構造物の近く
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流されたらどうするの?
どんどん流されるとびっくりするけれど、慌てて岸に向かって泳いだりしないでね!!
体力を消耗してしまうから、かえって危険だよ!
- あわてず落ち着く。まわりの人に流されていることを知らせる。
- 岸と平行に泳ぐ。
- 沖向きの流れから抜け出せたら、岸に向かって泳ぐ。