


この度主任機関士として配属された小笠原と申します。
初任地で早くも希望が叶い、海上保安庁に10隻しかない特警船の内の1隻である、巡視船きいに着任することができました。
海上保安大学校で逮捕術部に所属していた私は、自信とまではいきませんが、現場でもそれなりに通用する技能を持っていると思っていました。しかし、現場で磨き上げられた技術や知識・技能・経験が融合した先輩方の姿を目の当たりにし、私が身につけてきた技能は、まだまだ入り口に立ったに過ぎないことを実感しました。
幸い船の皆さんが、時に優しく時に厳しく、ユーモアを織り交ぜながら解りやすく指導してくれるので、訓練も身が入り、自主練習も自分自身が成長することが嬉しくて苦になりません。今教わっている恩を、いつか誰かに教えることで返せるように、これからも訓練・勉学に励みたいと思います。
また、きいは竣工から34年目を迎え、海上保安庁の中でも有数の老朽船です。新型船では経験できない整備作業や機器の取扱が数多くあり、船や機器を理解し、造船技術の進歩を実感するには最適です。私が着任してからもボイラや電気系統の故障が続き、機関士としても充実した日々を送ることが出来ています。
勿論この他にも、現場に出て初めて経験した業務や、これから経験していく業務が数多くあります。しばらくは何かする度に反省することが続くと思いますが、千差万別の海象、機関故障や事件に対応できる海上保安官にいつかなれるよう、その経験を最大限自分の糧としていきたいと思います。