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巡視船きいのページ
現場措置訓練(巡回研修)

 巡視船きいが特警船としての役割を持っていることは、トップページで書いてあるとおりですが、きいはもう一つ、現場措置訓練指導船としての役割も持っています。
 現場措置訓練とは、実際に現場に携わる海上保安官の制圧用具(楯や刺又〈さすまた〉、けん銃など)の取扱い、被疑者制圧、不審物の初動措置などの訓練のことで、きいはこの現場措置訓練の指導を行っています。

 この2月、きいは姫路に赴き、現場措置訓練指導の一環として、姫路海上保安部の船艇職員や陸上職員に対して、楯、刺又の取扱いや複数人で犯人を制圧する手法などの指導を行いました。

 訓練場所は兵庫県立武道館、広い建物に戸惑いながらも訓練場所である道場にて、早速整列。
 今回は怪我防止のため、ヘルメットと救命胴衣を着て訓練を行います。

 黒い救命胴衣を着ているのが、指導役のわれらがきい乗組員、右側の黄色の救命胴衣を着ているのが、今回の訓練受講者である姫路海上保安部職員です。

 姫路海上保安部長の訓示後は、楯班と刺又班に分かれて訓練開始。

 楯と刺又の訓練のあとは、全員揃って手錠の取扱い訓練。
 海上保安官は海の警察官ということもあり、いつでも手錠を使えるよう、手錠の取扱いにも慣れておく必要があります。

 写真では、犯人を制圧したあとに手錠をかける方法を展示しながら説明しています。
 

 左の写真では、きい乗組員が受講者に対し、基本的な楯の構え方を展示しながら説明しています。
 楯班では基本的な構え方の他にも、楯を掴まれたときの対処法や楯を使った犯人の制圧方法などを指導しました。

 右の写真では、受講者が実際に刺又を使って、犯人役であるきい乗組員を壁に押さえつけています。
 刺又班では刺又の持ち方や効果的な犯人の押さえつけ方、刺又を使って犯人の武器を叩き落とす方法などを指導しました。

現場措置訓練前の整列の様子
きい乗組員が基本的な楯の構え方を説明している様子
受講者が刺叉を使い犯人役を壁に押さえつけている様子
犯人制圧後の手錠をかける方法を説明している様子

 最後は楯と刺又を使用しての複数人での制圧訓練。
 受講者は三人一組になり、刺又や楯、警棒を使い連携して凶器を振り回す犯人役のきい乗組員を制圧します。
 
 今回は訓練の集大成ということもあり、犯人役、受講者ともに力が入ります。

 受講者の中にはこれまであまり刺又や楯を使ったことのない人もたくさんいて、今回の訓練はとても有意義だったという感想もいただきました。
 「他人に教える」ということは、「自分ができる」ということよりもずっと困難なことであり、よりたくさんの努力が必要で、今回指導するきい乗組員にとっても大変勉強になりました。

3人1組になり刺叉や楯、警棒を使い犯人役を制圧している様子