


まだまだ風が冷たい2月ですが、巡視船きいでは曳航訓練を行いました。
「曳航」とは、海上で自力で動くことができない船をロープを使って引っ張り、目的地まで持っていくことです。
海上保安庁では人命と海上の安全を守るため、エンジンが故障して動けなくなった船や転覆してしまった船、海上交通の妨げとなる大きな漂流物などを安全な場所まで曳航していきます。
今回の訓練では、和歌山海上保安部海南海上保安署所属の巡視船こんごうを曳航の対象として訓練を行いました。

まずは曳航するためのロープをもやい銃を使って曳航する相手船に送ります。
もやい銃というのは火薬を使って、ロープを結んだ弾を打ち出す機械で、まずはこのもやい銃の弾に細いロープを結んで相手船に送り、それから除々に曳航のための太いロープを送り出します。
上の写真はもやい銃の発射の瞬間です。遠くにいる相手船にうまく届くかな?


うまく相手船に届いたようです。あらかじめ別の船で相手船に乗り移っていたきい乗組員が届いたロープを引っ張って、曳航するための太いロープを相手船に結びつけます。
あとはロープが切れないようにゆっくりと引っ張っていき、右上の写真のようになると曳航開始です。本番でもこの状態で何キロも、時には何十キロ、何百キロも曳航していきます。