トピックス
御前埼灯台、御前岩灯標の紹介
添付の写真は当清水海上保安部巡視船「おきつ」が遠州灘哨戒時に撮影し、提供してくれたものです。
御前埼灯台の背後に富士山が写っており、洋上からの撮影ならではの絶景です

(1)御前埼灯台
 御前崎の先端にある白亜の灯台です。天気がいいと写真のように富士山が見えます。
  御前崎灯台は、お雇い外国人ブラントン(英国)の設計による灯台で、明治7年5月1日に最初に明かりが灯され、現在まで付近を航行する船舶の安全を見守ってきました。
 建物は当時としては珍しいレンガ作りで、塔の上部には第一等灯ろうが設置され、内部には直径3.2m程の第一等閃光レンズ(4面)が収納され、夜には30秒1閃光、67,000燭光の光を発していました。(1燭光は1cd相当です。)
 もちろん当時は電気のない時代でしたから、灯油を燃やして灯火としていました。
 大正6年に光源が電化され、白熱灯(100v、1Kw)、630,000燭光で、灯油を光源としていたときより、およそ10倍も明るくなりました。
 残念なことに、御前埼灯台は、昭和20年7月24日に米艦載機の空襲により、灯ろう、レンズ、灯器、回転機械の殆どが破壊され、復旧見込みがたたないほどの被害を受けました。
 しかし、昭和24年3月24日に本格的な戦災復旧が完了し、第三等大型閃光レンズ(外径約2m 2面)、A−3電球(100v、1Kw)、1,100,000cdで復活しました。現在は灯台用の特殊電球が製造中止となったことから、メタルハライドランプ(放電等)に光源が変更され、光の強さは560,000cdとなっています。
 それでも夜には19.5海里(約36km)もの遠くから灯台の光を見ることができます。
 御前埼灯台は静岡県の観光スポットとなっています。

御前埼灯台と富士山 H21.2.21 巡視船「おきつ」撮影
(2)御前岩灯標
    御前岩灯標は御前埼灯台の東南東約3km(大根バエ付近)に設置されており、付近航行船舶に、浅い海域があるため近寄らないように知らせる役目を担った灯台です。
 この海域では、御前岩灯標が完成(昭和33年4月22日点灯)するまでの昭和28年から昭和32年の間に17隻の船舶海難が発生し、多くの船乗りの方々が亡くなっています。
  御前岩灯標は厳しい波浪にもめげず、海底から3本足でしっかり立っており、夜間に付近を航行する船舶に危険を知らせるため、明かりを灯し続けています。
  灯台の電源は、太陽電池パネルで昼間蓄電池に充電し、夜になると電球(24v 100w)で6,000cdの光を発し、13.5海里(約25km)先から見ることができます。
  天気が良い日には、御前崎灯台からも見ることができます。
  付近は海鵜等の恰好の餌場となっており、特に冬場、灯標で休憩する鵜の中には、糞爆弾を投下していくふとどき者がおり、太陽電池パネルが汚れると発電されず、明かりが消えそうになる事態もしばしばあり、灯標を保守している清水海上保安部交通課職員を悩ませております。
御前岩灯標 H21.2.21 巡視船「おきつ」撮影
 
一覧へ トップページへ