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はじめに
「♪うみはひろい~な おお~き~い~な~♪」そんな海を、灯台は岬や港から航海の安全を願い続けています。
日本の洋式灯台は、1866(慶応2)年に徳川幕府が、英・仏・米・蘭の4ヵ国と結んだ江戸条約の中で、燈明台(とうみょうだい)を設置することを定め、明治政府になってから、イギリス人のR.Hブラントンほか二人の技師により灯台建設場所の調査・測量等が行われ、1869(明治2)年に観音埼灯台が点灯したのが始まりです。
東北の灯台は、それから遅れること7年、1876年(明治9)年に尻屋埼灯台が全国で22番目、金華山灯台が23番目に点灯しました。両灯台とも一部戦災に遭いながらも、今も当時の勇姿のまま岬の先端にそびえ立っています。
灯台の管理は、燈明番士、燈明番、守燈方など順次改称されながら、今では海上保安官が行っています。
荒れ狂う海原で、船人が見出す灯台の光。一日の漁を終えて向かう母港の灯台の光。灯台には、船と人の命が託されています。
また、灯台は安らぎやロマンを与え、演歌や校歌、そして俳句などにも歌い込まれるなど、ふるさと、おらが町のシンボルとして親しまれているとともに、観光資源としても利活用されています。
この「みちのく灯台物語」は、周囲の風景にマッチしている灯台や、特色のある灯台を紹介します。岬の先端や港に建っている灯台にも歴史があり、物語があります。そんなことを思いながら、灯台の記事を見ていただければ幸いです。
【参考情報】
灯台の名前に入っている土へんの「埼」と山へんの「崎」の使い分けは?
土へんの「埼」は、陸地(平地)が水部へ突出したところを表現しており、山へんの「崎」は、平野の中に突出した山地の鼻等を
言います。
海図ではおおむね「埼」を採用しています。
ラインナップ

ご覧になりたい灯台名をクリックしてください!
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:日本の灯台50選 |
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:恋する灯台 |
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:のぼれる灯台 |
海の安全情報 |
海上保安庁では、、プレジャーボートや漁船などの船舶運航者やマリンレジャー愛好者の方々に対して、灯台などで観測した風向、風速、波高などの気象・海象の現況、海上工事の状況、海上模様が把握できるライブカメラなどの『海の安全情報』をリアルタイムに提供しています。
また、24時間体制で海上保安庁が発表する緊急情報や気象庁発表の気象警報・注意報などを、事前に登録されたメールアドレスに配信する『緊急情報メール配信サービス』も提供しています。
⇒詳しくはこちら! |
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灯台ってなぁに?
海は広く、船は自由気ままに好きなところを走っているように見えますが、海には浅瀬や暗礁(あんしょう)などの危険なところもあり、どこでも走れるわけではありません。
船が安全に走れるように、道路に似た「航路」(こうろ=船が通る道)というものがあります。
この「航路」を安全に航海するための”海の道標”を「灯台」と言っています。
灯台は、航路標識(こうろひょうしき)とも言われます。
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今から400年ほど前、江戸時代には日本式の灯台が建てられるようになりました。「かがり屋」とか「燈明台」と呼ばれ、石積の台の上に小屋を建て、木を燃やす仕組みでした。
現在のような灯台を建てるようになったのは、今から150年ほど前になり、明治政府のお雇い外国人技師達により建設が始まりました。
今日では、太陽光発電などのクリーンエネルギーを導入し、地球環境にやさしい灯台も誕生しています。 |
灯台にも色々な種類とルールがあります。航海の目標となる地点を示しているもの、安全な海域を示しているもの、暗礁などの危険を示しているもの、陸上にあるもの、海の上にあるものなど色々な種類があります。
また、光の色は白・赤・緑があり、灯台の種類によって使われる光の色が違ってきます。
例えば、港に入港する時、右手に見える灯台の光の色は赤、左手に見える灯台の光の色は緑だったりします。このように、灯台(特に海の上にある灯台)には世界で共通したルールがあり、安全に航海するための道標になっているのです。
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山形県と新潟県との県境に位置する鼠ケ関港から、遊歩道でつながる弁天島に建っている白亜の灯台です。
この地に源義経が兄の頼朝の追討を逃れ、平泉に向かう途中で上陸したという伝説が伝わっています。
鼠ケ関(古くは念珠関と表記)は、「奥州三関(おうしゅうさんかん)」に数えられ、東北の玄関口として松尾芭蕉も通った関としても言われています。
灯台周辺は、日本海の大海原の絶景、日本海に沈む夕陽の美しい景勝地となっており、赤く染まる背景に映る灯台のシルエットと波の音は人々の心を癒してくれます。
2016(平成28)年、「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定されています。
【所在地】山形県鶴岡市(弁天島)
【点灯年月日】1925年4月1日
【光リ方】郡せん白光 毎10秒に2せん光
【光の強さ】3,700カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】14メートル
【管理事務所】酒田海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩
JR羽越本線_鼠ケ関駅下車
徒歩_電車下車後約10分
◆自動車
山形自動車道鶴岡IC~
国道7号線~鼠ケ関港方面 |

1999(平成11)年、酒田港外港地区にある展望施設の屋上に位置し、沖を航行する船舶の道標となる一風変わった外観の灯台です。
初代の灯台は、1895(明治28)年、最上川河口南岸で初めて酒田港に光を灯した木造六角形灯台で、1923(大正12)年10月に最上川北岸に移し替えられ、1958(昭和33)年の近代型「酒田灯台」の完成により、その役目を終えることになりました。現在は、酒田市内の日和山公園に移築され、1988(昭和63)年、「日本最古級の木造灯台”日和山六角灯台”」(山形県指定有形文化財)として保存されています。
【所在地】山形県酒田市
【点灯年月日】1958年4月1日
【光り方】単せん白光 毎8秒に1せん光
【光の強さ】120,000カンデラ
【光の届く距離】約33キロメートル
【灯台の高さ】30メートル
【管理事務所】酒田海上保安部
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【アクセス】
◆鉄道+タクシー
JR羽越本線_酒田駅下車
タクシー_酒田駅から酒田北港緑地
展望台(約15分)
◆自動車
日本海東北自動車道酒田みなとIC
~県道59号線~酒田北港緑地展望台方面 |

酒田港から北西に約39キロメートル、定期船に揺られること約1時間半、日本海にポツンと浮かぶ風光明媚な「飛島」が見えてきます。飛島に近づくにつれ、島の北側の山上に白く建っている灯台が「飛島灯台」です。
飛島は、島全体が鳥海国定公園に指定されているなど自然が豊かで、スキューバダイビング、釣りなどのマリンレジャーや天然記念物の「トビシマカンゾウ」など希少な植物の鑑賞が楽しめます。
飛島灯台は、1948(昭和23)年の戦後間もない物資が乏しい時代に、島民の協力があって建てられた灯台で、島のシンボルとして悠然とたたずんでいます。
【所在地】山形県酒田市(飛島)
【点灯年月日】1948年6月28日
【光り方】単せん白光 毎10秒に1せん光
【光の強さ】120,000カンデラ
【光の届く距離】約37キロメートル
【灯台の高さ】16メートル
【管理事務所】酒田海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+定期船+徒歩
JR羽越本線_酒田駅下車
バス_酒田駅から酒田海鮮市場前
(フェリーターミナル)(約30分)
定期船_酒田港から飛島港(約1時間30分)
徒歩_飛島港から飛島灯台へ(約50分)
◆自動車
日本海東北自動車道酒田IC~国道7号線~
県道353号線~国道112号線~
フェリーターミナル方面 |

男鹿半島の南部に位置し、秋田船川港を出入りする船の目標として重要な灯台です。
冬季の雪景色となっても目立つように赤白のしま模様になっており、海沿いの道路からも容易に見つけることができます。2002(平成14)年、「船川灯台」から「鵜ノ埼灯台」に名称を変更しております。
灯台周辺には、約1.5キロメートルにも及ぶ鵜ノ崎海岸があり、環状に広がる磯の地形や広い海岸線の景色は男鹿の象徴となっています。
2014(平成26)年、点灯120周年を迎えています。
【所在地】秋田県男鹿市(鵜ノ埼)
【点灯年月日】1894年10月25日
【光り方】単せん白光 毎4秒に1せん光
【光の強さ】4,100カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】19メートル
【管理事務所】秋田海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR男鹿線_男鹿駅下車
バス_男鹿駅から坂の下バス停(約20分)
徒歩_バス下車後約10分
◆自動車
秋田自動車道昭和男鹿半島IC~
国道101号線~県道59号線~鵜ノ崎方面 |
男鹿半島の先端に位置し、船が陸地を確認したり、主要な変針点または自船の位置を確認する際の目標として重要な灯台です。
白亜の灯台という言葉があるように、灯台は通常白色ですが、この灯台は冬季の雪景色となっても目立つように白黒のしま模様になっています。 このしま模様は、特に雪国の地域に多く、白黒のほかに赤白のしま模様になっている灯台もあります。
この灯台は、参観できますので、灯台の上から日本海の眺望をお楽しみ ください。
「日本の灯台50選」に選ばれ、2016(平成28)年には「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定、2018(平成30)年には点灯120周年を迎えています。

【所在地】秋田県男鹿市(入道埼)
【点灯年月日】1898年11月8日
【光り方】単せん白光 毎15秒に1せん光
【光の強さ】530,000カンデラ
【光の届く距離】約37キロメートル
【灯台の高さ】28メートル
【管理事務所】秋田海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス
JR男鹿線_男鹿駅下車
バス_男鹿駅から入道崎へ(約1時間10分)
◆自動車
秋田自動車道昭和男鹿半島IC~
国道101号線~県道55号線~入道崎方面 |

艫作埼灯台は、全国の灯台の中で、鉄道の駅に最も近い灯台と言われ、舮作駅から灯台へ向かう途中の踏切に「灯台踏切」と名前が付けられているほどです。
灯台の周辺には、温泉付きの宿泊施設があり、露天風呂は、日本海と一体化した気分にさせ、その眺望は全国的にも知られています。
今日も沖ゆく船の無事を祈り、灯台はたたずんでいます。
2019(令和元)年、「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定されています。
【所在地】青森県西津軽郡深浦町(艫作埼)
【点灯年月日】1941年9月15日
【光り方】単せん白光 毎10秒に1せん光
【光の強さ】770,000カンデラ
【光の届く距離】約40キロメートル
【灯台の高さ】24メートル
【管理事務所】青森海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩
JR五能線_舮作駅下車
徒歩_舮作駅から約10分
◆自動車 東北自動車道浪岡IC~
国道101号線 ~黄金崎方面 |


津軽海峡、北海道が望める、風光明媚な津軽半島北端にある龍飛埼は、戦時中、戦略上重要な航路にあるとして、軍事要塞と化していました。軍事施設ができたことで、龍飛埼上空を米軍の戦闘機が飛行するようになり、村も灯台も標的にされました。”灯台が無くなれば漁ができない”と焦った村の漁師達は、白い灯台を黒く塗り、戦闘機から隠すことにしたのです。 その後、平和を取り戻した灯台は、再び白く塗り戻されました。灯台の「白」は、平和の象徴であり、今も津軽海峡を行き交う船を照らし続けています。「日本の灯台50選」に選ばれた灯台です。
【所在地】青森県東津軽郡外ヶ浜町(龍飛埼)
【点灯年月日】1932年7月1日
【光り方】群せん白光 毎20秒に2せん光
【光の強さ】470,000カンデラ
【光の届く距離】約44キロメートル
【灯台の高さ】14メートル
【管理事務所】青森海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス
JR津軽線_三厩駅下車
バス_三厩駅から龍飛埼灯台行き(約40分)
◆自動車
青森市~国道7号線、280号線を北上、
三厩~国道339号線~龍飛崎方面 |

本州の北の玄関口「青森港」の目印として、真っ白で巨大な円錐の形をした「青森港北防波堤西灯台」が建っています。
この灯台は、青森市の背後に広がる名峰「八甲田山」などをモチーフに、 2004(平成16)年1月、デザイン化された姿に生まれ変わりました。
おしゃれな夜間照明に彩られたプロムナードデッキ式防波堤の先端に灯台があるため、港を身近に感じ、普段とはひと味違った青森港の景観を楽しむことができます。家族連れや恋人たちの憩いの場所、観光スポットとして親しまれています。
【所在地】青森県青森港(北防波堤西端)
【点灯年月日】1961年11月15日
【光り方】単せん緑光 毎3秒に1せん光
【光の強さ】390カンデラ
【光の届く距離】約14キロメートル
【灯台の高さ】12メートル
【管理事務所】青森海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩
JR東北本線_青森駅下車
徒歩_青森駅から約20分
◆自動車
東北自動車道青森IC~国道7号線
~青森港方面 |

本州最北端の地から沖合へ約800メートルの津軽海峡に浮かぶ、周囲約2.7キロメートルの平坦な”弁天島”に灯台は建っています。
この“弁天島”には次のような話が語り継がれています。
ある時、島付近で漁をしていた漁船の網に「弁天様」がかかり、村人はこの授かりものに大喜びし、島にお宮を造り「弁天様」を祀りました。その後、灯台の建設のため、「弁天様」を島から陸側の丘に移したところ、毎日雨が続き、困り果てた村人が再び島に祀ってから、この島を”弁天島”と呼ぶようになったと言われています。
「日本の灯台50選」に選ばれた灯台であり、2021(令和3)年11月1日に点灯100周年を迎えます。
【所在地】青森県下北郡大間町(弁天島)
【点灯年月日】1921年11月1日
【光り方】群せん白光 毎18秒に3せん光
【光の強さ】3,700カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】25メートル
【管理事務所】青森海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+チャーター船
JR大湊線_下北駅下車
バス_下北駅から大間崎行き(約2時間)
チャーター船_大間崎から大間埼灯台(約15分)
◆自動車
東北自動車道青森東IC~国道4号線、
279号線~大間崎方面 |


下北半島の北東端にある尻屋埼灯台は、高さ約33メートルを誇る「日本一高い」レンガ造の灯台です。
1945(昭和20)年7月、太平洋戦争の末期に数次にわたり空襲を受け、灯台は破壊され、その際“村尾”標識技手が殉職しました。しかし、破壊された灯台の明かりが夜な夜な点くという怪火の現象が続き、「殉職した職員の霊が、明かりを点灯させた。」という霊魂説が信じられています。この灯台は参観できますので、灯台の上から津軽海峡や太平洋の眺望をお楽しみください。
「日本の灯台50選」に選ばれ、2016(平成28)年には「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定され、同年に点灯140周年を迎えています。
【所在地】青森県下北郡東通村(尻屋埼)
【点灯年月日】1876年10月20日
【光り方】単せん白光 毎10秒に1せん光
【光の強さ】530,000カンデラ
【光の届く距離】約34キロメートル
【灯台の高さ】33メートル
【管理事務所】八戸海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR大湊線_下北駅下車
バス_下北駅から尻屋崎口行き(約40分)
徒歩_尻屋崎口から約30分
◆自動車
八戸自動車道八戸IC~国道45号線、
338号線、394号線、県道6号経由~
尻屋崎方面 |

白亜の灯台が建っているのは、「三陸復興国立公園」に指定されている風光明媚な三陸海岸、この海岸の北の玄関口にある種差海岸(たねさしかいがん)です。幾種類もの鳥のさえずりが聞かれ、子連れのキジ、キツネ、リス、時にはフクロウが訪れるほどの自然環境に恵まれ、心を和ましてくれます。
灯台の南側には牧場が広がり、競走馬を目指すサラブレッドが牧場狭しと駆け回っています。また、調教用のトラックがあり、騎手が掛け声をかけレースさながらの調教をしている姿もみることができます。
灯台は、遠足や観光コースとなっているため、小学生、家族連れなどが訪れる憩いの場所にもなっています。「日本の灯台50選」に選ばれた灯台です。
【所在地】青森県八戸市(鮫角)
【点灯年月日】1938年2月16日
【光り方】単せん白光 毎8秒に1せん光
【光の強さ】100,000カンデラ
【光の届く距離】約36キロメートル
【灯台の高さ】23メートル
【管理事務所】八戸海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR八戸線_鮫駅下車
バス_鮫駅から鮫角灯台行き (約10分)
徒歩_バス下車後約5分
◆自動車
八戸自動車道八戸IC~国道104号線、
県道1号~鮫方面 |


青森県最東南端の地に位置し、県内で一番早く朝日が昇る場所として知られており、雄大な太平洋から昇ってくる朝日は絶景です。
灯台周辺は「三陸復興国立公園」に指定され、付近にある小舟渡海岸は、芝生地帯・岩礁地帯と変化に富んだ海岸が特徴です。
灯台周辺一帯は、なだらかな芝生が広がっており、小学生、家族連れが訪れる憩いの場所にもなっています。
【所在地】青森県三戸郡階上町(小舟渡)
【点灯年月日】1959年10月5日
【光り方】単せん白光 毎4秒に1せん光
【光の強さ】390カンデラ
【光の届く距離】約14キロメートル
【灯台の高さ】11メートル
【管理事務所】八戸海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩
JR八戸線_階上駅下車
徒歩_階上駅下車後約30分
◆自動車
八戸久慈自動車道階上IC
~国道45号線~小舟渡海岸方面 |

灯台は、海抜130メートルの断崖に建ち、南には名勝「北山崎」が織りなす壮絶な絶壁、北には柔らかな海岸線を望むことができます。
隣接する展望台には大きな地球儀のモニュメントがあり、北緯40度に位置しています。ここから西の方角には、県境を越え秋田県の入道埼灯台が位置します。
春は桜吹雪、夏は霧、秋は雄大な太平洋を見下ろし、冬は荒波に向かう。優雅で気品ある灯台です。1966(昭和41)年6月に現在の陸中黒埼灯台に改名しましたが、地元では今も普代灯台として親しまれています。
「日本の灯台50選」に選ばれ、2019(令和元)年には「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定されています。
【所在地】岩手県下閉伊郡普代村(黒埼)
【点灯年月日】1952年7月1日
【光り方】単せん白光 毎5秒に1せん光
【光の強さ】93,000カンデラ
【光の届く距離】約36キロメートル
【灯台の高さ】12メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
三陸鉄道_普代駅下車
バス_普代駅から黒崎荘行き(約15分)
徒歩_バス下車後約5分
◆自動車
宮古市~国道45号~県道陸中海岸
シーサードライン~黒崎方面 |

灯台からは海が見渡せる素晴らしい景色が望め、周辺は豊かな自然が残り、トレッキングが楽しめる景勝地となっています。
このあたりは断崖絶壁の自然景勝地で、この灯台から北側にある陸中黒埼灯台まで続く高台の地形から、「やませ」と言われる風や濃霧が海上に発生しやすく、雲のような霧が海面を覆うこともあり、壮大な景色に出会うこともあるでしょう。灯台は、霧の時期になっても目立つよう、赤白のしま模様になっており、岩手県では唯一の灯台です。

【所在地】岩手県下閉伊郡田野畑村(弁天埼)
【点灯年月日】1965年12月14日
【光り方】群せん白光 毎7秒に2せん光
【光の強さ】390カンデラ
【光の届く距離】約14キロメートル
【灯台の高さ】10メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
三陸鉄道_田野畑駅下車
バス_田野畑駅から弁天崎行き(約10分)
徒歩_バス下車後約10分
◆自動車
三陸北縦貫道路鵜の巣断崖IC~国道45号線
~県道44号線~弁天崎方面 |

岩手県田老湾の北側に突き出た岬へ向かって自然歩道「さんぽ道」を歩いていくと、断崖絶壁の上に灯台が建っています。
周辺にある真崎海岸は、総延長距離2キロメートルからなる雄大な海岸であり、「日本の快水浴場百選」(環境省)に選ばれています。また、親潮と黒潮がぶつかる世界屈指の漁場である三陸海岸のほぼ中央に位置し、自然・水質がすばらしい海岸です。
真崎半島には、昔「正清」という武士が住んでおり、敵にみつからないよう隠した財宝があるといわれています。 財宝の在りかを告げる伝説として「朝日とろとろ、・・・」から始まる詩と歌も残っていて、まだ真崎半島のどこかに財宝が眠っているかもしれません。
【所在地】岩手県宮古市(真埼)
【点灯年月日】1959年1月20日
【光り方】群せん白光 毎10秒に2せん光
【光の強さ】390カンデラ
【光の届く距離】約14キロメートル
【灯台の高さ】9.1メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
三陸鉄道_田老駅下車
バス_田老駅から真崎入口行き(約10分)
徒歩_真崎入口下車後約40分
◆自動車
三陸自動車道田老真崎海岸IC
~国道45号線~真崎海岸方面 |

本州最東端に位置し、アメリカの西海岸に最も近い灯台です。
1966(昭和41)年までは、この灯台を含め全国各地の灯台を守っていた暮らしの様子を描いた灯台長夫人の手記が、すばらしい感動物語としての映画「喜びも悲しみも幾年月」(昭和32年)として発表されました。
その内容は、今も「本州最東端の碑」と同じ岩に刻まれ、宮古市の景観のシンボルに欠かせないものとなっています。
「日本の灯台50選」に選ばれた灯台であり、2012(平成24)年に点灯110周年を迎えています。
【所在地】岩手県宮古市(魹ケ埼)
【点灯年月日】1902年3月1日
【光り方】単せん白光 毎15秒に1せん光
【光の強さ】530,000カンデラ
【光の届く距離】約37キロメートル
【灯台の高さ】34メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR山田線_宮古駅下車
バス_宮古駅から姉吉行き(約1時間20分)
徒歩_バス下車後約1時間10分
◆自動車
三陸自動車道宮古南IC~国道45号線
~県道41号線(重茂半島線)~姉吉方面 |

NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったといわれる蓬莱島(ほうらいじま)に建っています。
初代の灯台は、先の東日本大震災で津波により倒壊しました。灯台の復旧にあたり、第二管区海上保安本部と釜石海上保安部は、海上保安庁としては初めてとなる灯台デザインを大槌町民から募り、太陽と砂時計をイメージした作品が採用され、2012(平成24)年12月に復旧しました。
太陽には「町の未来を明るくしたい」との願いが、砂時計には「時がたてば必ず復興できる」との願いが込められた二代目の大槌港灯台は、地域の震災「復光」のシンボルとなり、航行する船の安全と復興する町を今日も見守っています。
【所在地】岩手県上閉伊郡大槌町(蓬莱島)
【点灯年月日】1953年12月20日
【光り方】単せん赤光 毎3秒に1せん光
【光の強さ】78カンデラ
【光の届く距離】約9キロメートル
【灯台の高さ】11メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR釜石線_釜石駅下車
バス_釜石駅から旧赤浜小学校前行き(約10分)
徒歩_バス下車後約10分
◆自動車
三陸自動車道大槌IC~国道45号~
県道26号線~大槌漁港方面 |

大船渡市綾里岬の先端に四角の形をした白亜の灯台が建ち、灯台の北方向には太平洋のリアス式海岸の断崖美を望むことができます。
この綾里という地は、綾織姫伝説が語られている土地です。東北地方がエゾと呼ばれていた頃、衣多手(きぬたて)神社に美しい姫が現れ、「後の世まで残る立派な仕事を」と考え、長い機をかけ織りあげました。ところが、これを自分の明神ケ沢の庵に持ち帰り、木櫃にいれ、姫はどこかに消えてしまったのです。それからしばらくして、櫃を開けてみると、布は固い石(化石)に変わっていたそうです。俗に「キビツ石」と呼ばれているものとなります。
三陸鉄道「綾里駅」を降りると「綾織姫の里」という看板が目にとまります。
「キビツ岩」は大船渡市綾里の小路と石浜を結ぶ八ケ森トンネルの出口付近の綾里港を見下ろす高台の明神ケ沢にあると言われています。
【所在地】岩手県大船渡市(綾里埼)
【点灯年月日】1938年2月1日
【光り方】単せん白光 毎15秒に1せん光
【光の強さ】3,700カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】19メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩
三陸鉄道_綾里駅下車
徒歩_綾里駅下車後約3時間
◆自動車
三陸自動車道大船渡IC~国道45号線
~県道9号線~綾里漁港~山道~灯台方面 |

大船渡市末崎半島の先端にある碁石岬に、青い空、碧い海に映える白い灯台は建ち、碁石海岸の遊歩道の途中に位置しています。
碁石海岸は、末崎半島の東南端約6キロメートルの海岸線となっており、日本最大のジオパーク「三陸ジオパーク」のジオサイトのひとつに数えられる景勝地となっています。
また、国の名勝・天然記念物、日本の渚百選、日本の白砂青松百選にも指定されています。
2016(平成28)年、「恋する灯台」(一般社団法人 日本ロマンチスト協会)に認定されています。
【所在地】岩手県大船渡市(碁石埼)
【点灯年月日】1958年1月10日
【光り方】群せん白光 毎13秒に3せん光
【光の強さ】78カンデラ
【光の届く距離】約9キロメートル
【灯台の高さ】10メートル
【管理事務所】釜石海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR大船渡線_細浦駅下車
バス_細浦駅から碁石海岸行き(約1時間)
徒歩_碁石海岸下車後約20分
◆自動車
三陸自動車道大船渡碁石海岸IC~
県道38号線~県道275号線~碁石岬方面 |

三陸ジオパークの南端、気仙沼湾入り口の岬に白い灯台は建ち、気仙沼エリアにある多くの港を入出港する船舶を見守っています。
灯台付近には波が押し寄せるたびに大音響とともにしぶきをあげる潮吹き岩があり、また、沿岸は波などによって浸食された岩場が続き、石灰岩化石は宮城県の天然記念物に指定されています。
岩井崎周辺は岩礁が多いため、船が座礁しやすい場所として昔は地獄崎と言われていたようですが、縁起が悪いので祝崎に改名し、その後、岩井崎と言われるようになったようです。
【所在地】宮城県気仙沼市(岩井埼)
【点灯年月日】1929年6月24日
【光り方】群明暗白光
明6秒暗1秒明2秒暗1秒明2秒暗1秒
【光の強さ】9,100カンデラ
【光の届く距離】約26キロメートル
【灯台の高さ】17メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆バス+徒歩
JR気仙沼線BRT_陸前階上駅下車
徒歩_陸前階上駅下車後約30分
◆自動車
三陸自動車道大谷海岸IC~
国道45号線~岩井崎方面 |

雄勝半島の東端、遠くは金華山まで見渡せる雄大な太平洋を望める場所に四角形の形をした白亜の灯台が建っています。 灯台周辺は、地元有志の方々によってガーデニングがなされ、きれいな花々が咲き誇り、憩いの場となっております。
灯台から眼下にある大須漁港を望むと、ハート の形をした港に見えることから、2018年に「恋する灯台」(一般社団法人
日本ロマンチスト協会)に認定されています。
【所在地】宮城県石巻市(大須埼)
【点灯年月日】1949年9月7日
【光り方】群せん白光 毎6秒に2せん光
【光の強さ】3,700カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】12メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆自動車
三陸自動車道河北IC~国道45号線
~県道30号線~県道238号線~
大須崎方面 |

牡鹿半島の1キロメートル沖に浮かぶ金華山の南に位置し、1876(明治9)年に石造灯台として点灯を開始し、現在も現役で運用しています。
北米航路の船が日本に帰る時に一番最初に目にする灯台で、「やっと日本に着いた。」と何とも言えない安心感が得られるといいます。
金華山は「三陸復興国立公園」に指定されている風光明媚な場所であり、多くの鹿や猿が生息し、太古の日本を感じさせる奥州三大霊場のひとつです。
職員が家族と共に灯台を守って生活し、映画「喜びも悲しみも幾年月」(昭和32年)と同様に筆舌に尽くしがたい苦労の中、灯台の明かりを守り続けてきました。
「日本の灯台50選」に選ばれた灯台であり、 2012(平成24)年に点灯110周年を迎えています。
【所在地】宮城県石巻市(金華山)
【点灯年月日】1876年11月1日
【光り方】単せん白赤互光
毎20秒に白1せん光、赤1せん光
【光の強さ】白光 300,000カンデラ
赤光 45,000カンデラ
【光の届く距離】白光 約37キロメートル
赤光 約32キロメートル
【灯台の高さ】13メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+定期船+徒歩
JR仙石線_石巻駅下車
バス_石巻駅から鮎川港行き(約1時間30分)
定期船_鮎川港~金華山港(約20分)
徒歩_下船後約1時間30分
◆自動車
三陸自動車道石巻女川IC~国道398号線
~県道2号線~鮎川港方面 |

石巻港から定期船に揺られること約1時間、三陸復興国立公園内にある網地島(長渡港)から最南端へ徒歩30分ほどの場所に灯台があります。
灯台は、霧の時期になっても目立つよう、赤白のしま模様になっています。
灯台からの景色は、雄大な太平洋と霊島「金華山」が一望できる絶好のビューポイントであり、荒波が創り出した岩の自然美も見ごたえがあります。
網地島内には、東北でも有数の透明度を誇る海水浴場があり、老若男女全ての方々から好評です。また、黒潮の影響で気候は温暖で暖帯性植物が群生し、サイクリングや釣りなどのリゾート地として人気を集めています。
【所在地】宮城県石巻市(網地島濤波岐埼)
【点灯年月日】1966年11月14日
【光り方】群せん白光 毎12秒に3せん光
【光の強さ】3,700カンデラ
【光の届く距離】約22キロメートル
【灯台の高さ】9.9メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+定期船+徒歩
JR仙石線_石巻駅下車
バス_石巻駅から船着場行き(網地島ライン)
(約20分)
定期船_船着場~網地島(長渡港)(約60分)
徒歩_下船後約30分
◆自動車
三陸自動車道石巻河南IC~県道6号線~
県道7号線~船着場方面(網地島ライン) |

仙台塩釜港の塩釜港区に位置し、日本三景のひとつである特別名勝「松島」の景観に融和し、島々を巡る観光船でも紹介されています。
初代の灯台は、地元塩釜の石を利用した石造の灯台で、点灯以来90年の永きにわたり船の航行安全を見守ってきましたが、2011(平成23)年3月、東日本大震災の地震動により、灯台に割れや欠損などが発生し倒壊するおそれがあったため、2013(平成25)年にFRP(強化プラスチック)造により建て替えられ、その役目を引き継いでいます。初代の灯台で使用していた石は、七ヶ浜町歴史資料館に展示されています。2020(令和2)年、点灯100周年を迎えています。
【所在地】宮城県宮城郡七ケ浜町(地蔵島)
【点灯年月日】1920年5月1日
【光り方】単せん白光 毎4秒に1せん光
【光の強さ】78カンデラ
【光の届く距離】約9キロメートル
【灯台の高さ】11メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+徒歩+観光船
JR仙石線_本塩釜駅下車
徒歩_本塩釜駅からマリンゲートへ(約10分)
観光船_マリンゲートから松島桟橋(約1時間)
※観光船から灯台を観ることができます。
◆自動車
三陸自動車道利府塩釜IC~本塩釜駅方面 |

日本三景のひとつである松島の南部(御殿山)に位置し、仙台湾を望む七ヶ浜町の東端に白亜の灯台が建っています。
この灯台は、仙台塩釜港を入出港する船舶や沖合を航行する船舶の海の道標として設置され、2011(平成23)年3月の東日本大震災の地震にも耐え抜いた灯台です。
灯台が所在する七ヶ浜町は、”海ノ民話のまち”として認定され、灯台周辺に民話モデルとなった鼻節神社があります。鼻節神社は、今から2,400年ほど前に建立されたといわれ、由緒ある神社です。
【所在地】宮城県宮城郡七ケ浜町(御殿山)
【点灯年月日】1964年10月27日
【光り方】群せん赤緑互光
毎20秒に赤1せん光緑1せん光
【光の強さ】緑光 70,000カンデラ
赤光 34,000カンデラ
【光の届く距離】緑光 約34キロメートル
赤光 約31キロメートル
【灯台の高さ】23メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR仙石線_多賀城駅下車
バス_多賀城駅から舘下バス停(約40分)
徒歩_バス下車後約30分
◆自動車
仙台東部道路仙台港北IC~国道45号線
~県道10号線~県道23号線~県道58号線
~鼻節神社方面 |

東北の海の玄関でもある仙台塩釜港の仙台区入り口の目印として、防波堤の上に灯台が建っています。
灯台の最上部には、仙台ゆかりの伊達政宗公の兜に見立てた三日月の前立をデザインし取り付けています。
この前立は、海側に向けられているため陸側からは確認しづらいですが、その姿は、海運振興などによる仙台の繁栄を望んだ政宗公が、遥か彼方の沖を見つめているかのようです。
2011(平成23)年3月の東日本大震災の津波により、灯台は防波堤ごと傾斜しましたが、2013(平成25)年に新しく建て替えし復旧しました。
【所在地】宮城県仙台塩釜港仙台区(南防波堤外端)
【点灯年月日】1975年3月25日
【光り方】群せん緑光 毎6秒に2せん光
【光の強さ】78カンデラ
【光の届く距離】約9キロメートル
【灯台の高さ】14メートル
【管理事務所】宮城海上保安部 |
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【アクセス】
仙台区を入出港する船舶から観ることができます。 |

松川浦県立自然公園内にある鵜ノ尾岬に、太平洋の荒波に削られた断崖にそびえ立つ白亜の灯台があります。
紺碧の海と松の緑が色鮮やかなコントラストを見せてくれるドラマチックな自然美を心ゆくまで満喫できます。
岬一帯には遊歩道が整備され、展望台や灯台から望む雄大な太平洋と古くは相馬藩のリゾート地として賑わった日本百景「松川浦」を一望でき、自然豊かなロケーションを楽しむことができます。
【所在地】福島県相馬市(鵜ノ尾埼)
【点灯年月日】1953年2月10日
【光り方】単せん白光 毎10秒に1せん光
【光の強さ】160,000カンデラ
【光の届く距離】約32キロメートル
【灯台の高さ】15メートル
【管理事務所】福島海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR常磐線_相馬駅下車
バス_相馬駅から相馬船越へ(約15分)
徒歩_バス下車後約30分
◆自動車
常磐自動車道相馬IC~国道115号線~
国道6号線~県道38号線~鵜ノ尾崎方面 |

「いわき七浜」の海岸線のほぼ中央に突き出た海抜約50メートルの断崖に美しい白亜の勇姿が映えています。
歌手美空ひばりさんの名曲「みだれ髪」の歌詞にも登場し、灯台のふもとには記念歌碑があります。最近では、「ひばり灯台」のネーミングがすっかり定着し、いわき市の観光拠点となっています。
灯台守の半生を描いた映画「喜びも悲しみも幾年月」(昭和32年)は、当時の塩屋埼灯台長夫人の手記「海を守る夫とともに20年」を映画のモデルとしたものです。
この灯台は、参観できますので、灯台の上から太平洋の眺望をお楽しみください。
「日本の灯台50選」に選ばれた灯台であり、 2019(令和元)年に点灯120周年を迎えています。
【所在地】福島県いわき市(塩屋埼)
【点灯年月日】1899年12月15日
【光り方】単せん白光 毎15秒に1せん光
【光の強さ】440,000カンデラ
【光の届く距離】約41キロメートル
【灯台の高さ】27メートル
【管理事務所】福島海上保安部 |
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【アクセス】
◆鉄道+バス+徒歩
JR常磐線_いわき駅下車
バス_いわき駅から塩屋埼灯台入口へ(約30分)
徒歩_バス下車後約5分
◆自動車
常磐自動車道いわき湯本IC~県道14号線~
県道48号線~県道15号線~県道382号線~
塩屋崎方面 |
灯台を活用した観光振興支援・地域連携の推進 |
灯台は、岬の先端の風景と調和して美しい景観を生み出し、歴史的・文化的に高い価値を有するものも多いことから、海上保安庁は灯台活用を広げるための各種方策を推進しています。 |
【地域連携の枠組み】
●地方公共団体を中心とした地域の商店街、NPOなど、関係者による協議会等を活用
【灯台の一般公開の促進】
●地方公共団体等による一般公開の拡大、灯台用地の利用促進
【文化財や観光コースとしての活用】
●文化財保護法改正を踏まえ、重要文化財等の文化財指定を推進
●ハイキングコースのゴールなど、ランドマークとしての活用
【灯台に親しみを持てるような新たな活用】
●公募によるデザイン灯台化、ラッピング、3Dマッピングの促進
●映画やドラマのロケ地としての活用の促進
●夜間の灯台見学、星空観察、音楽会、グランピングの実施
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灯台点灯120周年記念
塩屋埼灯台(福島県いわき市)
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吹奏楽部の演奏
鮫角灯台(青森県八戸市)
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灯台見学
鼠ケ関灯台(山形県鶴岡市)
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灯台のライトアップ
大間埼灯台(青森県大間町)
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恋する灯台の縁結びわら細工・おがパフェ
入道埼灯台(秋田県男鹿市)
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東日本大震災で被災した航路標識の復旧 |
2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、東北地方太平洋沿岸に所在する航路標識のうち、129基に被害を受けましたが、2020年(令和2)年10月をもってすべて復旧しました! |
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~復旧した例~ |
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~地域と連携した復旧式典~ |
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東日本大震災で被災した航路標識の復旧に関する資料は、第二管区海上保安本部ホームページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
⇒詳しくはこちら! |
東北の航路標識を管理する事務所 |
◎第二管区海上保安本部
〒985-8507 宮城県塩釜市貞山通3-4-1 ℡ 022-363-0111(代表)
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●青森海上保安部
〒030-0811 青森県青森市青柳1-1-2
℡ 017-734-2422 |
●八戸海上保安部
〒031-0831 青森県八戸市築港街2-16
℡ 0178-32-4691
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●釜石海上保安部
〒026-0012 岩手県釜石市魚河岸1-2
℡ 0193-22-3830
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●宮城海上保安部
〒985-0011 宮城県塩釜市貞山通3-4-1
℡ 022-367-3917
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●秋田海上保安部
〒011-0945 秋田県秋田市土崎港西1-7-35
℡ 018-845-1624
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●酒田海上保安部
〒998-0036 山形県酒田市船場町2-5-43
℡ 0234-24-0055
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●福島海上保安部
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町66
℡0246-54-3450 |
航路標識に関するご質問やご意見、いたずらなど発見しましたら最寄りの海上保安部までご連絡をお願いします!
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