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 4月1日付で第39代海上保安学校長に就任した近藤でございます。第一線の海上保安官の原点である海上保安学校において勤務できることに大いなる喜びを感じるとともに、その重責に身が引き締まる思いです。
 海洋国家日本の広大な領海及び周辺海域における安全と治安を確保し、海洋権益を守るためには、厳しい自然環境である海において、巡視船艇、測量船などの船艇や航空機をはじめとする多種多様な装備を、それぞれの専門分野において、最大限に駆使できる知識・技能を有し、法令に基づき的確に任務を遂行することができる第一線の海上保安官の存在が必要不可欠です。
 海上保安庁の教育機関である海上保安学校は、昭和26年4月の開校以来、自然に恵まれた京都府舞鶴市の風光明媚な白糸湾に位置し、海上保安庁創設以来の伝統である正義仁愛の精神の下に、歴代教職員が学生教育に心血を注ぎ、これまでに第一線において活躍する約1万7,800名の海上保安官を送り出して参りましたが、まさに、本校を巣立った共通の理念を有する卒業生たる海上保安官諸氏が、平成13年12月の九州南西沖不審船事案、東日本大震災対応、現下の尖閣諸島周辺海域における領海警備など幾多の重要事態への対処をはじめとする海上保安庁の現場対処の中核となっています。
 昨年12月21日には、昨今の我が国周辺海域を取り巻く情勢を踏まえ、内閣総理大臣が主催する「海上保安体制強化に関する関係閣僚会議」において、①領海警備体制の強化と大規模事案の同時発生に対応できる体制の整備、②海洋監視体制の強化、③原発等テロ対処・重要事案対応体制の強化、④海洋調査体制の強化、⑤基盤整備の5つの事項について、「海上保安体制強化に関する方針」が決定されましたが、⑤「基盤整備」の項目においては、「海上保安業務対応能力の向上を図るための人材の育成と併せて、必要となる定員の増員、教育訓練施設の拡充等を進める」こととされ、今後、海上保安体制の強化に伴い、当校の更なる拡充が予定されているところです。
 海上保安学校卒業生は、それぞれの専門分野において、現場第一線の海上保安官として活躍していますが、巡視船艇勤務などの海上勤務ばかりではなく、本人の希望と適性に応じて、国際取締官や海猿で一躍有名となった特殊救難隊員や機動救難士など海上保安の様々な分野において活躍しており、更に、一定の現場経験と海技資格等を取得することを前提として、部内選抜試験を経て、幹部海上保安官として登用される道も広く開けています。
 私は、これまでに多くの当校卒業生とともに、巡視船、海上保安部署、管区海上保安本部、海上保安庁本庁などにおいて多様かつ困難な業務に従事して参りましたが、何れの当校卒業生も、自己の希望と適性に適った配置において、自らの職務に誇りを持ち、活き活きと職務に精励していました。
 海上保安学校は、日本国の海上保安の要となる現場第一線の海上保安官を養成する教育機関の中核です。 教職員一同、海洋国家日本の海を守る志を持った勇気ある若人の入学を心待ちにしております。

平成29年4月1日

海上保安学校長 近藤 悦広


                    
                    

 

                        

経歴  
海上保安大学校第28期卒業(昭和57年3月)
海上保安庁警備救難部警備第一課外国人漁業対策室外国人漁業対策係長
第十一管区海上保安本部巡視船くだか首席航海士
外務省北米局日米安全保障条約課出向
東京海上保安部警備救難課長
第八管区海上保安本部警備救難部警備課長
第三管区海上保安本部警備救難部警備課長
海上保安庁警備救難部航行安全課航行指導室課長補佐
海上保安庁交通部航行安全課課長補佐
五島海上保安署巡視船ふくえ船長
上越海上保安署長/直江津港長
海上保安大学校海上警察学講座主任教授
第二管区海上保安本部警備救難部長
海上保安庁交通部航行安全課航行指導室長
海上保安庁警備救難部刑事課長
第六管区海上保安本部次長
神戸海上保安部長/阪神港長
現職(平成29年4月)