平成24年12月19日
海上保安庁政策評価広報室


平成24年 海上保安庁10大ニュース

これは、平成23年11月から平成24年10月にあった主要な出来事について、一般の方々・報道関係者・海上保安庁職員に対しアンケートを行い、取りまとめたものです。




第1位 尖閣諸島周辺海域の情勢の緊迫化

 海上保安庁は、尖閣諸島の取得・保有に関する関係閣僚申し合わせに基づき、9月11日、尖閣三島(魚釣島、南小島、北小島)を取得・保有しました。
 9月14日以降、海上保安庁では、尖閣諸島周辺海域において多数の中国公船や台湾海岸巡防署所属船を確認するなどしており、この間、中国公船や台湾漁船団及びこれらに随伴した台湾海岸巡防署所属船による領海侵入等が発生しています。
 海上保安庁では、状況に応じ適切に対応していくところであり、今後も引き続き、関係省庁と緊密に連携しながら、情報収集に努めるとともに、その時々の情勢に応じ、しょう戒体制を強化するなど、領海警備に万全を期してまいります。

第1位 尖閣諸島周辺海域の情勢の緊迫化


第2位 尖閣 香港活動家7人上陸 入管法違反容疑 計14人逮捕

 8月15日、尖閣諸島の領有権を主張する香港活動家等が乗った船舶が巡視船艇の警告や進路規制にもかかわらず日本の領海に侵入し、退去警告、放水規制及び接舷規制を実施するも、7人が魚釣島に上陸する事案が発生しました。
 沖縄県警察は、上陸者の内、船に戻らなかった5人を出入国管理及び難民認定法違反(不法上陸)容疑で逮捕し、第十一管区海上保安本部は船に戻った2人を含む9人を同法違反(不法入国)容疑で逮捕しました。
 14人は、同法の規定に基づいて入国管理局に引き渡され、その後中国へ強制送還されました。

第2位 尖閣 香港活動家7人上陸 入管法違反容疑 計14人逮捕


第3位 「BRAVE HEARTS 海猿」公開

 7月13日、海上保安庁の潜水士を題材とした映画「海猿」シリーズの4作目、「BRAVE HEARTS 海猿」が封切りとなりました。
今回の作品では、主人公の仙崎大輔は特殊救難隊員となり、羽田沖に着水した乗員乗客346人が乗ったジャンボ機からの人命救助に取り組むというストーリーで、前作に勝る迫力の映像が評判を呼び、観客動員数はシリーズ最高を記録しました。

第3位 「BRAVE HEARTS 海猿」公開


第4位 海保校応募 過去最多の7,708人

 平成24年度海上保安学校学生採用試験(平成25年4月入学予定)の応募者数が、昨年度の約2.5倍となる7,708人に増加し、過去最多を記録しました。
 今回の応募者数増加の要因としては、東日本大震災や尖閣諸島への対応などによって海上保安庁の認知度が高まったこと、また、公務員採用試験の日程の分散など複数の要因があるものと思われます。
 本年夏の映画「海猿」の公開も海上保安庁の知名度の向上につながっているものと思われます。

第4位 海保校応募 過去最多の7708人


第5位 漁船「堀栄丸」衝突海難 9名救助・13名不明

 9月24日、宮城県金華山沖東約900キロメートルの海上において、三重県紀北町の漁船「堀栄丸」とパナマ籍貨物船の衝突事案が発生しました。
 第二管区海上保安本部では、海難情報入手後直ちに付近海域を航行する船舶に救助要請を行うとともに、対策本部を設置し巡視船・航空機を現場海域に急行させ捜索を行いました。
 堀栄丸の乗組員のうち9名は僚船に救助されたものの、13名は行方不明となっています。

第5位 漁船「堀栄丸」衝突海難 9名救助・13名不明


第6位 海上保安庁法及び外国船舶航行法改正法施行 海上保安官の執行権限強化

 我が国の周辺海域における緊迫化する国際情勢等を踏まえ、海上保安官の現場における執行権限を充実強化するための「海上保安庁法及び領海等における外国船舶の航行に関する法律の一部を改正する法律」が9月25日に施行されました。
 本改正により、警察官が速やかに犯罪に対処することが困難な遠方離島において海上保安官が犯罪に対処すること(改正庁法)や、外国船舶に速やかに領海外への退去を命ずること(改正外国船舶航行法)ができるようになりました。



第7位 日本の大陸棚 国連委、拡大認める 太平洋4海域31万平方キロメートル

 4月20日、国連の大陸棚限界委員会により、大陸棚の拡大が認められました。
 国連海洋法条約では、沿岸国が排他的に海底資源を開発できる海底を大陸棚と定め、地形・地質的条件によっては、大陸棚を通常の限界である200海里(約370キロメートル)を超えて拡大できるとしています。このため、日本政府は平成20年11月に7海域約74万平方キロメートルの拡大を同委員会に申請していました。
 今回、拡大が認められたのは、沖ノ鳥島北方の「四国海盆海域」等の4海域約31万平方キロメートルで、これは、領土面積(約38万平方キロメートル)の約8割に相当します。
 なお、沖ノ鳥島南方の「九州・パラオ海嶺南部海域」は勧告が行われず先送りとなりました。
 大陸棚の拡大によって、レアメタルなどの海底に存在する天然資源の開発などに弾みがつくことが期待されています。

第7位 日本の大陸棚 国連委、拡大認める 太平洋4海域31万平方キロメートル
縦縞:認められた範囲
横縞:審査が見送られた範囲


第8位 北朝鮮船、遭難し隠岐沖へ

 1月6日、島根県隠岐の島沖において、ハングル表記のある小型船が発見されたことから、第八管区海上保安本部では、小型船に乗船していた男性3名を保護するとともに、1遺体を収容しました。
 男性3名は、北朝鮮の沿岸で漁業を行っていたところ遭難したとのことで、帰国を希望したことから、同月9日、空路により中国経由で北朝鮮へ移送され、帰国の途につきました。
 日本の領海内で北朝鮮の遭難者が保護されたのは初めてのことでした。



第9位 日本のEEZ基点となる離島99箇所のうち約半数あった無名称離島に命名

 日本政府は、「海洋管理のための離島の保全・管理のあり方に関する基本方針」に基づき、日本の排他的経済水域の根拠とするため、離島の保全や管理を強化してきました。
この方針に沿って、対象となる全国の99島のうち海図や地図に名称がなかった約半数の島については、3月2日までに命名を終えました。



第10位 ヘリコプター2機搭載型巡視船「あきつしま」命名・進水

 7月4日、横浜市の造船所において建造中であるヘリコプター2機搭載型巡視船が、日本国の総称をあらわす旧国名である「あきつしま」と命名され、進水しました。
 同船は海上保安庁最大の巡視船「しきしま」級であり、総トン数約6,500トン、全長約150メートル、幅約17メートルで、ヘリコプター2機を搭載できるほか、40ミリ機関砲2基や遠隔監視採証装置を備え、被害制御能力や長期行動能力等を有するよう計画されており、就役は来年秋頃になる予定です。

第10位 ヘリコプター2機搭載型巡視船「あきつしま」命名・進水


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