東京湾のような背後に大都市を抱えた閉鎖性の高い海域では、生活排水などが大量に流れ込むことに加え、外海との海水の循環が起こりにくいため、富栄養化による慢性的な赤潮の発生や、有機汚濁による貧酸素水塊が生じ、水産動植物へ大きな影響を与えるなどの多くの問題が発生しています。
 「全国海の再生プロジェクト」はこれらの問題の改善のため、海上保安庁及び国土交通省を中心とする関係省庁及び自治体が連携して、汚濁負荷削減対策、海域の環境改善対策、環境モニタリング等の各種施策を推進しており、平成14年に始まった東京湾再生プロジェクトを皮切りに、現在全国4カ所(東京湾、大阪湾、伊勢湾、広島湾)で行われています。
 今後も、関係省庁等と連携のうえ海の再生への取組を引き続き推進していきます。

<主な取り組み>


 @陸域からの汚濁負荷の削減
    合流式下水道の改善、下水道の高度処理の推進、
    湿地や河口干潟の再生など

 A海域環境の改善
    干潟・藻場等の再生・創出、汚泥の除去や底質の改善など

 B環境モニタリング
    水質測定、人工衛星を利用した赤潮等の常時監視など

 C海域の環境教育
    漂着ゴミ調査、海洋環境保全教室など
 
 D市民参加型のイベント
    海浜清掃、シンポジウムなど
 
    赤潮 … 海水中に含まれる窒素やリンなどの濃度が高くなることにより、それらを取り込んで成長するプランクトンが異常に増殖し、海面が赤っぽく変色する現象。魚介類の大量死を引き起こすことがあります。
    青潮 … 酸素濃度が少ない海水の塊(貧酸素水塊)が海面に浮上し、海面の色が乳青色や乳白色に見える現象。貧酸素水塊は、海底に堆積した有機物をバクテリアなどが分解する際に水中の酸素を大量に消費することにより形成されます。


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