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平成18年3月27日
海 上 保 安 庁



平成17年の海洋汚染の現状について

  平成17年の海洋汚染の現状について、別添のとおり取りまとめましたのでお知らせします。 海上保安庁が確認した海洋汚染の発生件数は昨年に比べ減少しているものの、依然として海洋の汚染は後を絶ちません。海上保安庁では、これらの現状を踏まえ、引き続き巡視船艇・航空機による監視取締り、沿岸部における陸上からの取締り等、海陸空一体となった海洋汚染の取締りを行うほか、訪船指導、海洋環境保全講習会の開催等、あらゆる機会をとらえて海洋環境保全の指導・啓発を行い、海洋汚染の未然防止に努めてまいります。

海洋汚染の現状(要旨)

  海洋汚染の発生確認状況
  平成17年に確認した海洋汚染の発生件数は360件で前年(425件)に比べ65件減少しました。 内訳は次のとおりです。
  @ 油による汚染は229件で、前年(270件)に比べ41件減少
  A 廃棄物による汚染は94件で、前年(67件)に比べ27件増加
  B 有害液体物質による汚染は3件で、前年(8件)に比べ5件減少
  C 赤潮による汚染は18件で、前年(51件)に比べ33件減少
  D 青潮による汚染は3件で、前年(5件)に比べ2件減少
  E その他(工場排水等)による汚染は13件で、前年(24件)に比べ11件減少

  監視取締りの状況(送致件数)
  平成17年に送致した海上環境法令違反件数は621件で、前年(454件)に比べ167件増加しま した。内訳は次のとおりです。
  @ 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反は366件で、前年(288件)に比べ78件増加
  A 廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反は153件で、前年(89件)に比べ64件増加
  B 水質汚濁防止法違反は18件で、前年(8件)に比べ10件増加
  C 港則法違反は68件で、前年(60件)に比べ8件増加
  D その他は16件で、前年(9件)に比べ7件増加

  外国船舶による海洋汚染等の状況
  平成17年に我が国周辺海域において確認した外国船舶による海洋汚染の発生件数は38件 (前年52件)であり、うち37件は油によるものです。
  油による汚染のうち、海域別での内訳は、我が国領海内が32件、領海外(排他的経済水域又は公海)が5件です。
  これら外国船舶による海洋汚染への対応として、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律に基づき、20件に対して早期釈放制度を適用し、2件に対して旗国通報を行いました。

  投棄船舶(廃船)の確認状況
  平成17年に当庁が確認している投棄船舶(廃船)は1,132隻で、前年に比べ113隻減少しました。このうち処理された船舶は、全体の約42%に当たる470隻となっています。
  上記1,132隻のうち676隻に「廃船指導票」貼付による指導を行い、このうち221隻が処理されました。

  廃油ボールの漂流・漂着状況
  平成17年の漂流廃油ボール調査では、廃油ボールは採取されませんでした。また、漂着廃油ボールの平均採取量は2.93g/回で、前年の11.36g/回に比べ減少しました。

  海上漂流物の目視状況
  平成17年に巡視船が海上漂流物の目視調査をした結果は、調査距離500海里(=約930km)において、海上漂流物の目視総数は254個であり、10海里当たりの個数は5.08個(=2.7個/10km)と前年の12.9個(=7.0個/10km)に比べ減少しました。
  漂流物の内訳は、例年どおり、発泡スチロール、ポリ袋・ビニール袋、固形プラスチック類等の石油化学製品が多くを占めています。



海洋汚染の現状