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平成17年3月18日
海上保安庁


平成16年の海洋汚染の確認件数について

  平成16年の海洋汚染の現状について、別添のとおり取りまとめましたのでお知らせします。海上保安庁が確認した海洋汚染の発生件数は昨年に比べ減少しているものの、依然として海洋の汚染は跡を絶ちません。海上保安庁では、これらの現状を踏まえ、引き続き巡視船艇・航空機による監視取締り、沿岸部における陸上からの取締り等、海陸空一体となった海洋汚染の取締りを行うほか、訪船指導、海洋環境保全講習会の開催等、あらゆる機会をとらえて海洋環境保全の指導・啓発を行い、海洋汚染の削減に努めてまいります。

海洋汚染の現状(要旨)

1 海洋汚染の発生確認状況
平成16年に確認した海洋汚染の発生件数は425件で前年(571件)に比べ146件減少しました。内訳は次のとおりです。
@ 油による汚染は、270件で前年(382件)に比べ112件減少
A 廃棄物による汚染は、67件で前年(124件)に比べ57件減少
B 有害液体物質による汚染は、8件で前年(7件)に比べ1件増加
C 赤潮による汚染は51件で前年(43件)に比べ8件増加
D 青潮による汚染は4件で前年(4件)と同じ
E その他(工場排水等)による汚染は25件で前年(11件)に比べ14件増加
2 監視取締りの状況(送致件数)
平成16年に送致した海上環境法令違反件数は、454件で前年(515件)に比べ61件減少しました。内訳は次のとおりです。
@ 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律違反は、288件で前年(325件)に比べ37件減少
A 廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反は、89件で前年(111件)に比べ22件減少
B 水質汚濁防止法違反は、8件で前年(19件)に比べ11件減少
C 港則法違反は、60件で前年(54件)に比べ6件増加
D その他は、9件で前年(6件)に比べ3件増加
3 外国船舶による海洋汚染等の状況
平成16年に我が国周辺海域において確認した外国船舶による海洋汚染の発生件数は、52件(前年69件)であり、うち51件は油によるものです。
油による汚染のうち、海域別では我が国領海内が39件、領海外(排他的経済水域又は公海)が12件です。
これら外国船舶の海洋汚染に対する対応として、海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律及び国連海洋法条約等の国際条約に基づき、22件に対して早期釈放制度を適用し、9件に対して旗国通報を行いました。
4 投棄船舶(廃船)の確認状況
平成16年に当庁が確認している投棄船舶(廃船)は、1,245隻で、前年に比べ337隻減少しました。このうち処理された船舶は、全体の51%にあたる635隻となっています。
上記1,245隻のうち810隻に「廃船指導票」貼付による指導を行い、このうち 370隻が処理されました。
5 廃油ボールの漂流・漂着状況
平成16年の漂流廃油ボール調査では、廃油ボールは採取されませんでした(前年2.74mg/回)。また、漂着廃油ボールの平均採取量は、11.36g/回で前年(7.43g/回)に比べ増加しました。
6 海上漂流物の目視状況
平成16年は、調査距離395海里において、海上漂流物の目視総数は508個であり、10海里当たり12.9個/10海里と前年(11.0個/10海里)に比べ若干増加しました。
九州西岸で発泡スチロールの破片が178個(全体の3分の1)確認されており、それを除いた漂流物の内訳は例年どおり発泡スチロール、ビニール、プラスチックの石油化学製品が多く占めています。
7 海岸漂着ゴミ分類調査の状況
平成16年は、全国各地の海岸で131回実施し、参加人数は11,669人でした。石油化学製品が大部分を占めており、これら漂着ゴミのうちのほとんどが日常生活から発生する身近なものでした。