本件照会先
 海上保安庁警備救難部刑事課
    専 門 官 荒関 (取締り関連)
     代表TEL3591-6361 内線5404
     直通TEL3591-7988
 海上保安庁警備救難部環境防災課
    課長補佐 中村 (推進週間関連)
     代表TEL3591-6361 内線3902
     直通TEL3591-9819

平成16年11月19日
海上保安庁



「海洋環境保全推進週間」及び「海上環境事犯一斉取締り」の実施結果について

 海上保安庁は、「未来に残そう青い海」をスローガンに、11月1日(月)から7日(日)までの1週間を「海洋環境保全推進週間」として海上環境保全思想の普及啓発活動を展開し、これに引き続き8日(月)から17日(水)までの10日間で「海上環境事犯一斉取締り」を実施しました。
 この期間中、全国で延べ巡視船艇1606隻、航空機142機を出動させ、集中的な指導取締りを実施しました。その結果は次のとおりです。

1 「海洋環境保全推進週間」について
全国21箇所(参加者計約820名)で海事・漁業関係者の皆様に対し「海洋環境保全講習会」を開催したほか、932隻の船舶(外国船舶257隻を含む。)に対し訪船指導を行い、海洋環境保全の重要性について呼びかけました。
なお、主な活動事例は別紙1のとおりです。

2 「海上環境事犯一斉取締り」について
本期間中、海上、海岸のパトロールを強化する等して集中的な取締りを実施し、全国で103件(前年11月期 88件)の海上環境関係法令違反を摘発、検挙しました。 この内訳は次のとおりです。

@  廃棄物の不法投棄・・・・・・・・・・  23件(前年11月期 19件)
【投棄廃棄物の総量      15.8トン(前年11月期  84.7トン)】
A  廃船の不法投棄・・・・・・・・・・・  29件(前年11月期  26件)
注)  一斉取締期間中に検挙及び警告指導等により152隻の不法投棄船舶を適正に撤去させています。
B  船舶からの油・有害液体物質の不法排出  24件(前年11月期  22件)
【うち、外国船舶からの不法排出件数  0件】

なお、主な検挙事例は別紙2のとおりです。



別紙1

海洋環境保全推進活動風景

1 海洋環境保全講習会

 主に漁業者、海事関係者、廃棄物処理業者を対象として海洋環境保全講習会を開催し、
  • 油、有害液体物質等の排出防止
  • ビルジ等の適正処理
  • 廃棄物、廃船の適正処理
  • ゴミの投棄防止
等について指導・啓発を実施しました。

(第五管区 下津)
海洋環境保全講習会
2 訪船指導

 海上保安官が船舶に訪問し、
  • 油等の取扱不注意による排出防止及び適正処理
  • 廃棄物の不法投棄防止及び適正処理
等について指導しました。

(第一管区 苫小牧)
訪船指導
3 廃船の適正処理

 関係当事者に対し廃船の適正処理を指導するとともに、現に廃棄されている状態の船舶に対しては「廃船指導票」を用いて指導しました。

(第三管区 千葉)
廃船の適正処理


別紙2

主 な 検 挙 事 例

1 廃棄物・廃船の不法投棄事犯
○根室海上保安部花咲分室管内において、魚の加工残さを不法投棄した水産加工業者を検挙(第一管区)
根室海上保安部花咲分室では、マダラの食品加工で発生した残さ(1,072s)を不法投棄した水産加工業者(1法人1名)を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
魚の加工残さを不法投棄した水産加工業者を検挙
○大阪海上保安監部管内において、廃棄物を不法投棄した1名を検挙(第五管区)
大阪海上保安監部と岸和田海上保安署では、ゴミ集積場から収集したゴミの中から換金目的でアルミ缶のみを抜き取り、処理に困った残りのゴミ(ゴミ袋207袋/約1.8トン)を貝塚港内の護岸沿いに不法投棄した無職の男性1名を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
廃棄物を不法投棄した1名を検挙
○唐津海上保安部管内において、養殖筏を不法投棄・不法焼却した2名を検挙(第七管区)
唐津海上保安部では、不要となった養殖筏(0.52トン)を不法投棄又は不法焼却した漁業者等2名を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
養殖筏を不法投棄・不法焼却した2名を検挙
○両津海上保安署管内において、廃筏を不法投棄した1名を検挙(第九管区)
両津海上保安署では、廃業し不要となった養殖筏を不法投棄した元漁業者1名を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
○呉海上保安部管内において、廃船を不法投棄した4名を検挙(第六管区)
呉海上保安部では、沿岸調査において廃船20隻を発見し、「廃船指導票」を貼付して是正指導を実施したが、これに従わなかった悪質な漁業者や会社員等4名(4隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
廃船を不法投棄した4名を検挙
○釜石海上保安部管内において、廃船を不法投棄した3名を検挙(第二管区)
釜石海上保安部では、沿岸調査において廃船8隻を発見し、「廃船指導票」を貼付して是正指導を実施したが、これに従わなかった悪質な漁業者3名(3隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
○関西空港海上保安航空基地管内において、廃船を不法投棄した2名を検挙(第五管区)
関西空港海上保安航空基地では、沿岸調査において廃船9隻を発見し、悪質な会社員2名(2隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
なお、本件は本年10月の航空機と船艇を一体とした指揮運用を可能とする同基地発足以来、初めての検挙事例である。
2 船舶からの油等不法排出事犯
○川崎海上保安署管内において、ビルジを不法排出した貨物船を検挙 (第三管区)
川崎海上保安署では、航行中にビルジ(約1,100リットル)を不法排出した貨物船の船長等(1法人1名)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
○神戸海上保安部管内において、有害液体物質を不法排出したタンカー を検挙(第五管区)
神戸海上保安部では、神戸港内で有害液体物質(約450リットル)を不法排出したタンカーの機関長等(1法人2名)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。

3 その他の事犯
○若松海上保安部管内において、A重油を遺棄した事業者を検挙(第七管区)
若松海上保安部では、洞海湾にA重油を遺棄した金属加工業者(1法人1名)を「福岡県漁業調整規則」違反で検挙した。