平成16年10月8日 第33回コスパス・サーサット理事会の結果について
先般お知らせ(9月24日広報済)しました標記理事会は、平成16年10月4日(月)から7日(木)まで、ロンドンにて開催されました。海上保安庁から総務部情報通信企画課長(梅田宜弘)及び同課専門官(小池貞利)が参加したほか、米国、フランス、カナダ、ロシア等、33カ国・機関、約90人が参加しました。会議の冒頭、各国代表から各国におけるコスパス・サーサット地上局等の運用状況等が報告されました。引き続き各種の議題が審議されましたが、主要議題の結果は、以下のとおりでしたので、お知らせします。
主要議題と審議結果
1 中軌道衛星システム(MEOSAR(メオサー))構築計画
中軌道衛星システム(MEOSAR)を構成する衛星の打ち上げを順次来年から開始するとともに試験を実施し、2012年頃までに全ての衛星(75機)の打ち上げ及び試験を完了してサービスを開始することが決定されました。
MEOSAR(MEDIUM EARTH ORBIT SEARCH AND RESCUE)とは、高度約20,000KmのGPS衛星(米)、ガリレオ衛星(EU)やグローナス衛星(露)に捜索救助機能を追加し、遭難警報を処理するもの。これまでの低軌道衛星システム(LEOSAR(レオサー))(高度約1,000Km)や静止衛星システム(GEOSAR(ジェオサー))(高度約36,000Km)の後継となり、今回の合意の結果、地球上のどこでもリアルタイムな遭難位置測定が可能となります。
2 406MHz船舶保安警報装置(SSAS)の配信テスト
本年9月に実施された第2回船舶保安警報配信テストの結果が良好であったことが報告され、来年以降も年に1回、配信テストを継続して実施していくことが決定されました。
3 各種技術基準改正案の承認
オーストラリアなどで多数利用されている121.5MHzビーコンの代替としての利用を促進するため、406MHzビーコンの低価格化を進める方策として、ビーコンの中期周波数安定特性を緩和すること等が決定されました。
4 121.5MHzビーコンの利用停止に関する問題
2009年から、121.5MHzビーコンが使用できなくなることに伴い、各国から406MHzビーコンへの移行策について、報告がなされました。
5 財務及び事務局の移転に関する問題
ロシア等の分担金の支払が昨年から遅延している問題等が報告され、未払いの国に対して支払いが促されました。また、来年夏に事務局がロンドンからカナダのモントリオールへ移転することに伴う詳細な計画が決定されました。
※ コスパス・サーサットは、遭難者を迅速に発見し、救助するための人工衛星(コスパス・サーサット衛星)を運用するため国際協定を締結した国々によって設立された国際機関(35カ国、2機関参加、事務局ロンドン)であり、理事会はコスパス・サーサットにおける最高意思決定機関である。
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