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平成16年7月7日
海上保安庁

近年の船舶海難の特徴とその防止施策について

 この度、海上保安庁が取扱った船舶海難データを分析し、近年の船舶海難の特徴をとりまとめました。この分析結果を踏まえ、今後さらに強力に海難防止施策を推進していきます。

【概要】
◎ 船舶海難の特徴(過去10年間)
  • 過去10年間における船舶海難の年平均発生隻数は、約2,500隻であるが、平成10年からのプレジャーボート海難が増加し、平成12年以降は約2,700隻台で推移している。
  • 用途別では漁船が36%と最も多く、次いでプレジャーボートが29%と続くが、プレジャーボートは平成10年から増加し、同12年以降は漁船とほぼ同レベルで推移している。
  • 海難の種類は衝突が41%と最も多く、次いで乗揚げ14%と続く。
  • 海難の原因は見張不十分が28%と最も多く、次いで不可抗力15%と続く。
  • 発生地点は湾内、内海、九州北西沿岸海域で多い。
  • 過去10年間における死亡・行方不明者を伴う船舶海難の年平均隻数は103隻、これに伴う死亡・行方不明者数の年平均人数は169人であるが、ここ数年はそれぞれ70〜80隻、150〜160人台で推移している。
  • 死亡・行方不明者を伴う船舶海難は、漁船が63%と最も多く、次いでプレジャーボート22%と続く。

◎ 漁船、プレジャーボート海難の特徴(過去5年間)
  • 死亡・行方不明者を伴う海難は、漁船は転覆が31%と最も多く、次いで衝突が29%と続き、プレジャーボートは転覆が38%と最も多く、次いで衝突が32%と続く。
  • 死亡・行方不明者を伴う海難の原因は、漁船は見張不十分が26%と最も多く、次いで気象海象不注意が17%と続き、プレジャーボートは気象海 象不注意が23%と最も多く、次いで見張り不十分が19%と続く。
  • 漁船海難は、距岸3海里以内で70%発生し、1人乗りが44%を占め、時期は4〜12月に、時刻は未明から午前中にかけて比較的多く発生している。ジ)
  • プレジャーボート海難は、距岸3海里以内で90%発生し、時期は5月及び7〜8月で44%を占め、時刻は日中に比較的多く発生している。

◎ 船舶海難の防止施策
以上の海難の特徴をふまえ、次の海難防止施策を推進し、また、漁船及びプレジャーボートを重点対象として取組む必要がある。
  • 海難防止指導の推進
    関係機関、団体との連携、効果的な海難防止指導
  • 海上交通センター等における船舶の動静把握と注意喚起の強化
    サービスエリアの拡充、AISを活用した機能向上等
  • 沿岸域情報提供システム(MICS)の整備、利用促進
  • 海域特性に応じた海難防止施策の実施
    海域(部署)毎の海難分析、海域の特性に応じた海難防止施策の策定、実施