本件照会先
  海上保安庁警備救難部刑事課
    専 門 官 荒関 (取締り関連)
      代表 TEL3591-6361 内線5404
      直通 TEL3591-7988
  海上保安庁警備救難部環境防災課
    課長補佐 福井 (推進週間関連)
      代表 TEL3591-6361 内線3902
      直通 TEL3591-9819



平成16年6月23日
海上保安庁

「海洋環境保全推進週間」及び「海上環境事犯一斉取締り」の実施結果について

 海上保安庁は、「未来に残そう青い海」をスローガンに、6月5日(土)から11日(金)までの1週間を「海洋環境保全推進週間」として海上環境保全思想の普及啓発活動の展開し、これに引き続き12日(土)から21日(月)までの10日間で「海上環境事犯一斉取締り」を実施しました。
 この期間中、全国で延べ巡視船艇1,562隻、航空機126機を出動させ、集中的な指導取締りを実施しました。その結果は次のとおりです。


1 「海洋環境保全推進週間」について

(1)漂着ゴミ調査

 全国62箇所で、海洋環境保全意識の向上を図るため、6,713人の小中学生、一般市民の方の参加により、海岸に漂着したゴミの分類調査を行いました。回収したゴミの内訳は、次のとおりです。

第1位 発泡スチロール破片・・・・・・・・・・・17.5%
第2位 ペットボトル、飲料缶、飲料ビン等・・・・12.7%
第3位 硬質プラスチック破片・・・・・・・・・・11.8%

(2)海洋環境保全教室等

 全国各地で、主として子供達を対象とした「海洋環境保全教室」を156回(参加人数10,150名)、海事・漁業関係者及び事業者の皆様を対象とした「海洋環境保全講習会」を126回(参加人数5,275名)開催し、海洋環境保全の重要性の呼びかけを行いました。
 また、これに併せ、小中学生を対象とした「第5回未来に残そう青い海・図画コンクール」の募集を開始しました。最寄りの海上保安部(署)等にて皆様の作品を募集し、10月下旬頃に受賞者の発表を行う予定です。
 なお、主な活動事例は別紙1のとおりです。


2 「海上環境事犯一斉取締り」について

 本期間中、海上、海岸のパトロールを強化する等して集中的な取締りを実施し、全国で134件(前年6月期138件)の海上環境関係法令違反を摘発、検挙しました。
 この内訳は次のとおりです。

@ 廃棄物の不法投棄・・・・・・・・・・・・ 46件(前年6月期 38件)
【投棄廃棄物の総量  736トン(前年6月期 14,062トン)】
A 廃船の不法投棄・・・・・・・・・・・・・ 28件(前年6月期 37件)
B 臨海工場・事業場からの汚水不法排出・・・  2件(前年6月期 1件)
C 船舶からの油・有害液体物質の不法排出・・ 18件(前年6月期 37件)
【うち、外国船舶からの不法排出件数 1件】
D その他違反行為・・・・・・・・・・・・・ 40件(前年6月期 25件)

 今回の特徴として、前年6月期に比べ、検挙総数が4件減少したものの、重点的な取締りを行った廃棄物不法投棄事犯の検挙件数は8件増加したこと等が挙げられます。
 なお、主な検挙事例は別紙2のとおりです。



別紙1

海洋環境保全推進活動風景

1 漂着ゴミ分類調査
 海洋汚染の詳細な実態を把握してもらうため、小中学生等一般市民の方を対象に漂着ゴミ分類調査を実施しました。参加した子供たちから「思った以上にゴミがあってびっくり!海にもたくさんゴミが浮いていて、魚たちがかわいそうだと思う」との声がありました。
 調査結果としては、プラスチック片や発泡スチロールなどの石油化学製品が大部分を占めており、これらゴミのほとんどは日常生活から発生する身近なものでした。
(21KB)

(横須賀保安部)

2 海洋環境保全教室(紙芝居)
 幼稚園、小学校において、海上保安官が作成した紙芝居の上演等を通じ、幼い頃から海をきれいにする気持ちを持ってもらえるように、市民一人一人に訴えかける活動を行いました。
 参加者した子供たちや保育士等から好評であり、海洋環境保全の重要性を再認識してもらうことが出来ました。「また、来年も是非行って欲しい」との声が上がりました。
(28KB)

(十一本部)

3 手品による環境保全啓発活動
 船上で環境ボランティアチームの方が手品による環境保全啓発活動を行いました。瞬時に水の色が変わったり、帽子から小さな貝殻が次々と誕生する手品に子供や大人からも拍手喝采!改めて環境保全の大切さを訴えました。
 環境ボランティアチームは、海洋環境保全のための指導啓発活動をより効果的に実施するため、三本部が昨年7月に発足させたもので、会社員、学生、主婦等様々な方が登録し活躍しています。
(21KB)

(三本部)



別紙2

主な検挙事例

1 廃棄物・廃船の不法投棄事件

○室蘭海上保安部管内において、漁業残さを不法投棄した養殖業者を検挙(第一管区)
 室蘭海上保安部では、稚貝育成用籠の洗浄において発生した、漁業残さ(約1.02トン)を不法投棄した養殖業者(1法人2名)を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
(29KB)
○土佐清水海上保安署管内において、不要となった筏等を不法投棄した漁業者3名を検挙(第五管区)
 土佐清水海上保安署では、不要となった貝養殖用筏及び貝殻(約5.85トン)を不法投棄した漁業者3名を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反で検挙した。
 投棄された貝養殖用筏等は、全量撤去された。
(25KB)
○小木海上保安署管内において、瓦屑等を不法投棄した1名を検挙(第九管区)
小木海上保安署では、不要となった瓦屑等約4トンを不法投棄した1名を「廃棄物の処理及び清掃の関する法律」違反で検挙した。
 投棄された瓦屑等は、全量撤去された。
(21KB)
○姫路海上保安署管内において、廃船を不法投棄した2名を検挙(第五管区)
 姫路海上保安署では、沿岸調査において廃船3隻を発見し、「廃船指導票」を貼付して適正指導を実施したが、これに従わなかった悪質な2名(2隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
(19KB)
○呉海上保安部管内において、廃船を不法投棄した2名を検挙(第六管区)
 呉海上保安部では、沿岸調査において廃船22隻を発見し、「廃船指導票」を貼付して適正指導を実施したが、これに従わなかった悪質な2名(2隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。
○三池海上保安部管内において、廃船を不法投棄した3名を検挙(第七管区)
 三池海上保安部では、沿岸調査において廃船13隻を発見し、「廃船指導票」を貼付して適正指導を実施したが、これに従わなかった悪質な3名(4隻)を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。

2 臨海事業場の汚水不法排出事犯及び船舶の油不法排出事犯

○横浜海上保安部管内において、強酸性の汚水を排出した事業者を検挙(第三管区)
 横浜海上保安部では、強酸性の汚水を排出した事業者を「水質汚濁防止法」違反で検挙した。
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○塩釜海上保安部管内において、油を不法排出した漁船を検挙(第二管区)
 塩釜海上保安部では、塩釜港において、燃料油(A重油)を移送作業中、A重油約135リットルを排出した漁船を「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」違反で検挙した。