平成15年6月25日
海 上 保 安 庁

 平成15年度第1回「海上保安庁政策懇談会」委員発言要旨

1.出席者
 (1)委員(50音順、敬称略)
   岡本アソシエイツ代表      岡本 行夫
   国際日本文化研究センター教授  川勝 平太
   上智大学法学部教授       北村 喜宣
   作家              鈴木 光司
   日本財団会長          曽野 綾子
 (2)海上保安庁側メンバー
   長官
   次長
   警備救難監
   総務部長
   警備救難部長
   海洋情報部長
   交通部長

2.懇談テーマ
 ・主要施策
  @ 海上におけるテロ対策
  A 主要船舶交通ルートにおける新たな船舶交通体系の構築
  B 海上における死亡・行方不明者の減少方策
  C 大陸棚調査

3.委員発言要旨
 海上におけるテロ対策関連
 ◎ AISの搭載義務化はあるが、自らの船位を他に知らせたくない船につい
  て、どのように対処するか。大きな船がどこへ行ったのかわからなくなる
  のが、不思議だ。海賊にあった船が発見されないことが理解できない。

 ◎ 座礁した船の撤去には莫大な費用がかかる。公費で撤去するのではなく、
  保険の義務づけや無保険船舶の入港拒否など、船主が責任を取る仕組みに
  すべきである。

 大陸棚調査関連
 ◎ 大陸棚調査について、PFIあるいは資源の観点から民間は関心を持つの
  ではないか。大陸棚の問題がこれだけ喫緊の課題となっていることを民間
  はあまり知らないと思われる。政府だけがやるのではなく、民間も巻き込
  む必要がある。

 ◎ きっちりと調査できれば平和裡に国土が拡がるという100年に一度の
  機会。これを逃すとすれば国益に甚大な損害を与える。大陸棚調査のため
  に必要な予算、国の施策の優先順位が高いところにあるかどうか。優先順
  位が高いところにないのであれば、国民的なキャンペーンが必要。また国
  のトップレベルまで上げて対応を検討する必要がある。

 死亡・行方不明者の減少関連
 ◎ 死亡者の数を減らすべきであることは、おおいに賛成である。しかし、
  死亡者数を減らすために、短絡的に規制強化とすべきではない。神奈川県
  の高校生のオートバイ事故についても、「三ない運動」(買わせない・乗
  らない・取らせない)では、事故数はむしろ増加した。高校で交通マナー
  を教え、ライディングテクニックを教えたら、交通事故件数は激減した。
  これを参考事例とすべき。

 ◎ 海で学ぶということを必須科目として、若者にも教えていく方向が必要
  であり、その中で経験・安全意識を養ってもらいたい。教育内容にも目を
  向けてもらいたい。