問合せ先
 海上保安庁灯台部電波標識課
  課長補佐 山本
  電話 03-3591-6361 内線649
  夜間直通 03-3591-7913
平成14年7月31日
海上保安庁

〜GPSの精度は地域、季節、時刻により変動します〜

 海上保安庁ディファレンシャルGPSセンターの調査によりGPSの精度は地域、季節、時刻により変動することが明らかになりました。

1 海上保安庁ディファレンシャルGPSセンターでは、昨年6月から1年間、全国27カ所のディファレンシャルGPS局においてGPS精度の調査を行い、次のとおりGPS精度が地域、季節、時刻により変動することを確認しました。

(1)地域では、
 緯度が高いほど精度がよく、舳倉島局(能登半島沖)以北では年間を通じ月毎の精度が10メートル以下(2drms)を保持し、丹後局(若狭湾)以南では月によって10メートル(2drms)を超えています。(図1)

(2)季節では、
 7月が最も精度がよく、10月と2月を中心に精度が悪くなり、慶佐次局(沖縄)では最大値28メートルを記録し、変動幅も大きくなっています。(図2

(3)時刻では、
 全体的に1日のうち、午前は精度が良く安定していますが、午後になると精度も悪く不安定な状況になっています。特に、精度が悪くなる10月、2月には、低緯度局において、午後を中心に約半日は10メートルを越え、20時から23時にかけて不規則に変動しています。図3

2 ディファレンシャルGPSセンターでは、これらの測位変動が1m以下となるような補正値を提供しています。(図3)

※1 ディファレンシャルGPS局とは
 固定点で常時GPSから位置情報を受信し、利用者に対してGPSの精度が向上する補正値を提供する中波送信局で、日本沿岸全域をカバーするため全国各地27カ所に設置しています。

※2 2drms(2×distance root mean square)とは
 GPS精度を示す場合の標準的な算出方式です。
 既知の点でGPSにより連続して測位した際、既知の点を中心に散らばった全測位点の少なくとも95%を含む円の半径です。

※3 測位とは
 GPS衛星やロランC等の電波標識からの信号を受信し、位置を算出することです。