これまでの海賊の発生状況
国際商業会議所(ICC)の国際海事局(IMB)が1月18日に発表した年次報告書(速報)によると、平成22(2010)年に世界で発生した海賊等事案の件数は445件でした。
ソマリアの海賊によるものと推測される海賊等被害件数は219件と昨年とほぼ同数でしたが、アデン湾での発生件数は53件と、昨年からほぼ半減しています。これは、2008年以降アデン湾で活動する各国海軍によるパトロールと商船がベストマネージメントプラクティス3(BMP3)に基づく自己防衛措置を実施した成果によるものです。
しかし、ソマリアの海賊は、南方ではモザンビーク海峡まで、東方では東経72度のインド洋まで活動を拡大し、同海域では、49隻の船舶がハイジャックされ、1016人の船員が人質となりました。依然として、世界のほとんどのハイジャック事案は同海域で発生しています。
アフリカのその他の海域では、ナイジェリアのラゴス港付近において被害が発生しており、ソマリアの海賊と比較して、船の係留中又は沿岸付近での航行中に、乗組員に対しての傷害を伴う被害が報告されています。
東南アジアの海賊等被害件数は70件となっており、昨年より増加しています。特にインドネシアでは40件と、2007年以降最も高い件数となっており、停泊中の他、航行中の被害が15件発生しています。
南シナ海の海賊等被害件数は31件であり、昨年より倍増しています。2隻が発砲を受け、1隻がハイジャックされました。
バングラデシュでは、チッタゴン港での錨泊中にナイフで装備した強盗による武装強盗事案が増加しています。
日本関係船舶の海賊被害件数は、
15
件と前年より
3
倍(前年
5
件)となっております。発生海域としては、東南アジア周辺海域で
9
件(前年
2
件)、インド洋及びアフリカ周辺海域で
6
件(前年
3
件)の事案が発生しています。
2011(平成23)年
第1四半期
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