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  鞍埼灯台
    くらさきとうだい  近代化産業遺産 日本最古の無筋コンクリート作り灯台  
日南市大島南端の鞍埼にそびえる鞍埼灯台
明治17年に造られた我が国で49番目の西洋式灯台で、宮崎県内では最も古い灯台です。
日本最古の無筋コンクリート造り灯台として平成20年度に「近代化産業遺産」に指定されました。
塔の高さ:約14m 塔の直径:約5m
海面から灯火までの高さ:約93m
※写真をクリックすると拡大表示されます。
昭和40年までは「鞍埼航路標識事務所」として職員が家族と共に滞在していました。
南側上空から見る鞍埼灯台
灯台の右(東)に見える白い塔は「照射灯」で、沖合にある岩礁「水島」を照らして船舶に危険の存在を知らせます。
大島は、日南市南郷町の沖約2.5kmに浮かぶ南北3km、周囲9.5kmほどの島です。昭和30〜40年代の最盛期には灯台職員と家族を含め360人の島民が暮らしていましたが、平成21年現在は9人の方が暮らしています。
南西諸島方面から北航する船舶は、大隈半島南端の佐多岬灯台、宮崎県南端の都井岬灯台を経て、次に確認できるのが鞍埼灯台の光になります。
大型船航路としても、また、油津港や目井津港・外浦港に帰港する漁船などの重要な指標となるのが鞍埼灯台です。
海から見た鞍埼灯台
険しい断崖絶壁に立ち、周囲はがけ崩れも頻発します。
定期巡回する職員の案内で塔内を見学する観光客
灯塔部はめずらしい十二角形です。
鞍埼灯台の「灯ろう」と灯器
メタルハライドランプ250W
レンズ:3等大フレネル式レンズ
灯質:群閃白光 (Fl (2) W 20s)20秒毎に白光2回
光度:閃光21万カンデラ
光達距離:21.5海里(約40km)
灯器を支える回転台
回転台は下部の水銀槽(緑色部分)に浮かぶ構造となっており、比較的小さな力でも回転できるよう工夫されています。
回転台と電動モーター
回転台の下にギアとともに見えるのが台を回転させる電動モーターです。
電動化される前は、職員が人力で大きな「おもり」を一日に何度も巻き上げ、その「おもり」の下がる力を利用して回転させていました。
下部に見える透明の容器は免震構造のカバーです。
灯器を支える台
「らせん」は灯器の高さを調整するもの
下部の透明の容器の中に見えるのは免震構造です。

鞍埼灯台の塔内入口
通常塔内は閉鎖されており内部の見学はできませんが、職員の定期巡回などにあわせて見学することは可能です。
お問合せ先
 宮崎海上保安部交通課:(0987) 22-3264
記念額と「近代化産業遺産」のプレート
明治17年8月15日初灯の宮崎で最も古い灯台で、右書きの旧字体「燈臺」の文字が歴史を物語ります
日本最古の無筋コンクリート作りの灯台として平成20年度に通商産業省から「近代化産業遺産」に指定されました。
鞍埼灯台の脇に設置された鞍埼水島照射灯
昭和48年3月2日に設置され、鞍埼沖の岩礁「水島」を照らしています。
右側の窓から灯火が外に照射されます。職員と比べると建物も意外に大きいことがわかります。
照射灯の灯器
キセノン式500W
光度:1800万カンデラ
照射灯がねらう「水島」
左上に沖合を航行する船舶が見えます。
照射灯は、日暮れから夜明けまでの夜間に水島を照らし続け、このような航行船舶に危険の存在を知らせます。
鞍埼から南南東1680mにある「水島」
鞍埼灯台北側の官舎跡地
かつて家族官舎が建ち4家族が暮らしていました。
灯台職員は「灯台守」といわれ、離島や僻地に家族と共に暮らしながら、航海の安全のため灯火を守っていました。灯台守はこれを「守灯精神」と呼びます。灯台守と
家族の苦労は名画「喜びも悲しみも幾年月」で紹介されました。

当時の鞍埼灯台の写真はこちら→レトロ写真館
鞍埼灯台の案内板
鞍埼灯台の建設工事は、宿舎や付属施設の完成までに1年4か月を要しています。重機も車もない時代、港から灯台までの道のりを人肩で資材を運搬したようです。総工費は55,073円と記録されており、当時としては大プロジェクトであったと思われます。昭和20年3月から7月の空襲で灯器も破壊されましたが、職員等の努力で仮復旧し、その年の10月には点灯にこぎつけました。
鞍埼灯台点灯100年を記念して建てられた記念碑
昭和59年当時の秋森万次南郷町長の揮毫
灯台守の仕事や暮らしは、旧南郷町や大島のみなさんに支えられてきました。今でも、大島在住の「嶋田清巳」さんには、灯台周辺の道路や敷地の草刈り、送電線の状況確認などかつての灯台守の仕事をボランティアで支えていただいています。島田さんには平成12年11月に鞍埼灯台の「名誉灯台長」の称号が贈られています。
鞍埼灯台から見る大島の東岸と日南海岸

南郷の「ジャカランダの森」から見る大島と鞍埼灯台
ジャカランダは南米産の常緑樹で、初夏に青紫色の花が咲きます。宮崎が梅雨入りする6月初旬からが見ごろとなります。
クルーズ客船「飛鳥U」の出港を見守る鞍埼灯台
飛鳥Uの手前の海面に立つ緑色の塔は、危険な岩礁の存在を示す「日向野瀬灯標」です。
鞍埼灯台へのアクセス
●JR日南線「南郷駅」〜(徒歩約15分)〜目井津港
   目井津港〜(連絡船約10分:6便/日)〜大島竹ノ尻港
   竹ノ尻港〜(徒歩約40分)〜鞍埼灯台
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