業務内容

 対馬海上保安部は、海上保安庁が創設された昭和23年(1948年)5月に設置され、歴史と自然豊かな対馬の海での危機管理官庁として、戦後の混乱期から李ラインの時代、高度成長の時代、海洋二法の時代、そして国連海洋法条約締結の時代と、それぞれの時代の要請に全力で応えつつ55年余りの歴史を重ねてきました。

 常に海を介して、大陸文化との接点であり、国防の接点でもあったこの島の長い歴史に比べれば、海上保安の歴史はまだまだ古いとは言えませんが、今後とも、この対馬が「海」に立脚し、自然の恵に与って生きていく以上、この海上保安の機能は不可欠のものであります。

 我々は、課せられた5つの使命、すなわち

@治安の維持
A海上交通の安全確保
B海難の救助
C海上防災・海洋環境保全
D国内外機関との連携・協力

を果たすため、国境の地である対馬で、約90人のマンパワーと8隻の巡視艇・監視取締艇、対馬全体では65基の灯台等の航路標識などの施設を駆使して海の治安と安全を守る仕事を展開しています。

 ここ対馬では国境警備の仕事即ち不法操業を行う外国漁船の取締り、密輸・密航船、工作船等不審な船に対する監視取締りがメインでありますが、海難事故による死亡者を一人でも少なくするのも大切な仕事です。

 そして、この美しい海岸線を持つ対馬の海がいつまでもきれいであってほしいというのが我々の心からの願いであります。目立たない湾の奥にごみや廃船を投棄する行為などは到底許されるものではありません。

 さて、対馬海上保安部の組織は以下のとおりですが、これまでの「航行援助センター」においては、航路標識(灯台、浮標等)の管理業務や海上保安庁以外のものが管理する航路標識の監督業務、海上交通の安全に関する情報の収集・提供業務である沿岸域情報提供システム(MICS)の管理運用を実施してきましたが、平成19年4月1日から「交通課」として、これらに加え、港則法に基づく入港届、各種工事、行事に関する許可等の受付(窓口)業務を実施することになります。

 平成16年2月からは「沿岸域情報提供システム」という新しいシステムの運用を開始し、三島灯台や豆酘埼灯台の最新の気象状況をホームページ、携帯電話などにより、より簡単にお知らせできるようになりました。

 また、平成16年11月から若宮灯台、筑前相ノ島灯台の気象状況の提供も開始し、対馬周辺海域における情報提供サービスを充実させました。

 平成16年3月に「対馬市」が誕生し、全島一市になった変革の時代、平成16年4月からは我々は対馬海上保安部として新たにスタートしました。

 依然として不透明で厳しい国際情勢の下で、「海の上で人命と財産を守る」という私どもの仕事はたゆまなく続きますが、島民の皆様のニーズに益々応えつつ、セキュリティーの仕事もセーフティーの仕事も、奄美大島沖工作船対応で見て頂いたように、ジャパンコーストガードとしての覚悟と決意をもって365日24時間精進していく所存ですので、どうか皆様のご協力ご支援の程よろしくお願い申し上げます。