◆業 務

担当海域の状況

 三池海上保安部の担当海域である有明海と島原湾は福岡、佐賀、長崎及び熊本県の4県に囲まれた袋状の穏やかな海域であるが、その広さは東京湾の約1.7倍あり、また我が国有数の干満差(最大6m)の著しい海域で、有明海北部海域にはこの潮位差と流入河川の影響を受けて広大な干潟が形成されている。

このようななか、干潟を利用した支柱建て方式や網を浮かべる浮流し方式の海苔養殖が沿岸一帯で行われるほか、周年を通じて、採貝、刺網、はえ縄、たこ壷等の漁も盛んで、海苔の総生産量は4県で全国の40%を占めている。

また、担当海域で唯一の重要港湾であり、港則法の特定港でもある三池港は石炭の積出港として明治41年に完成したものであるが、現在も当時の状態で使用されており、外国石炭、石油製品、木材等を取扱う工業港として、韓国釜山へのコンテナ船定期航路が開設されているほか、ロシア、中国等からの外国船が入港している。また、熊本県長洲港には島原半島(国見町多比良港)とを結ぶカーフェリーが就航しており、さらにユニバーサル造船㈱有明事業所の専用岸壁や隣接する名石浜工業団地には外国船、国内船が多数出入りしている。

 このような地域特性を有する海域において、次の業務を実施しています。 

1 治安の維持

(1)      海上犯罪の取締まり

無資格・無検査の運航、密漁、廃棄物・船舶の不法投棄、工場排水違法排出等の取締まり  

(2)      密輸・密航・テロ防止対策

外国船の立入検査、監視、関係機関との合同訓練の実施

2 海難の救助

(1)      海難、人身事故防止の啓蒙活動

     海難防止講習会、訪船指導による法令の周知、安全運航の啓発

     有明海小型船安全協会との合同海難救助訓練の実施

     自己救命策確保(ライフジャケット着用、連絡手段、118)キャンペーンの実施

(2)      海難への即応

     船舶の海難や海浜事故に備え24時間当直体制の確保

     福岡、佐賀、長崎各県水難救済会との連携強化

3 海上防災・海洋環境の保全

(1)      海洋環境保全の啓発活動

     地元小学校が参加する海岸漂着ゴミの分類調査

     ~未来に残そう青い海~ 図画コンクールの実施

(2)      排出油防除訓練の実施

三池港、大牟田港、長洲港等で油の流出があった場合を想定して、有明海に面する福岡、佐賀、長崎、熊本4県の官庁、企業が参加する訓練を実施  

4 海上交通の安全確保

(1)      港内における船舶交通の整とん                                 

     入出港船の把握、航行制限、禁止

     危険物荷役、工事、作業、行事の許可

(2)      航路標識の管理                                                         

     航路標識の保守運用

     海上保安庁以外の者が設置する航路標識の監督指導

     簡易標識の設置等の相談受付、届出受理

(3)      航行安全情報の提供

     海の安全に関する情報の提供(インターネット、携帯電話)

     有明海における気象の提供(インターネット、携帯電話、電話)

 


沿 革
昭和23年 5月 海上保安庁発足と同時に門司海上保安本部設置
昭和24年 1月 三池港長事務所が設置され海上保安業務を開始
昭和24年 6月 住ノ江港に港長事務所を設置
昭和24年 9月 三池灯台を福岡県から移管、三池港灯台とし開所
昭和25年 6月 門司海上保安本部から第七管区海上保安本部へ改称
三角海上保安署が三角海上保安部に昇格
三角海上保安部に三池警備救難署を新設
長崎海上保安部に住ノ江警備救難署を新設
港長事務所を廃止
昭和26年12月 三池港灯台初点(熊本県荒尾市所在)
(旧三池港灯台は「三池港北突堤灯台」に改称 現在、三池港北防砂堤灯台)
昭和28年 8月 三池港航路標識事務所の設置
昭和28年10月 住ノ江警備救難署を長崎海上保安部から三角海上保安部へ移管
昭和30年 3月 夜灯鼻灯台初点(佐賀県藤津郡太良町所在)
昭和30年 8月 三角海上保安部三池警備救難署から三池海上保安署へ改称
三角海上保安部住ノ江警備救難署から住ノ江海上保安署へ改称
昭和36年10月 三角海上保安部住ノ江海上保安署住ノ江分室に降格
昭和37年 1月 第十管区海上保安本部発足と同時に福岡海上保安部所属の三池海上保安署となる
住ノ江分室を三角海上保安部から唐津海上保安部へ移管
昭和37年 4月 三池航路標識事務所へ改称(「港」を削除)
昭和38年 4月 三池海上保安署三池航路標識事務所を統合して三池海上保安部に昇格
住ノ江分室を唐津海上保安部から三池海上保安部に移管
三池海上保安部発足
昭和40年 4月 三池港湾合同庁舎に移転
昭和47年 5月 三池海上保安部住ノ江分室を廃止
平成16年 4月 三池海上保安部航行援助センター発足(灯台課廃止)
平成19年 4月 三池海上保安部交通課発足(航行援助センター廃止)

組 織

業務説明
管 理 課 窓口業務 海上保安業務に関する問合せなどに関する総合的な窓口事務
広報業務 事件、事故、行事等に関する広報事務
後方支援業務 物品等の調達、職員の福利厚生などに関する事務
警備救難課 警備業務 海上における犯罪の予防、法令の励行(刑法犯、薬物・銃器事犯、不法入国事犯、漁業関係法令違反の摘発)などに関する事務
環境保全業務 海洋環境保全のための監視取締りや海洋環境保全思想の普及などに関する事務
救難業務 海難発生時における捜索・救助や海難防止思想の普及・高揚などに関する事務
海上防災業務 地震・津波などの自然災害の予防、発生時の対応や大規模油流出事故の防止、発生時の対応などに関する事務
交 通 課 航行安全業務 船舶交通の安全確保のための安全対策の推進や港則法に基づく許認可などに関する事務
航路標識業務 灯台等の航路標識の保守及び運用や許可標識等の指導、監督などに関する事務
情報提供業務 海上交通の安全のために必要な安全情報等の提供に関する事務