■ 潮干狩りにも安全対策を
 
 
  例年、春の大潮の頃から、潮干狩りに出かける人が増加します。

 潮干狩りは身近で手軽な海のレジャーですが、安全に楽しく遊ぶためには潮時と気象状況の事前確認が欠かせないことをご存じでしょうか?

 有明海は干満の差が大きいため、潮の満ち引きは予想以上に早く、あっという間に潮は満ちてきます。

 また、風の強いときには、高波が押し寄せる事もあります。

 貝掘りに夢中になるあまり、周囲の様子に気がつかず、救助が必要になった事例を紹介します。
 
     
 
【事例その1】
 
 平成19年4月(昼間)、大牟田市の諏訪川河口付近の干潟で、68歳の男性があさりの潮干狩りに夢中になり、干潟に取り残されるという事故が発生しました。
 

  この男性は、砂地から潟に出たことに気付かず、膝付近まで潟のぬかるみにはまって身動きが取れなくなりました。

  当時は潮が満ちてくる時間帯であり、潮が膝まで満ちてくれば抜け出せると安易に考えて、付近の潮干狩り客からの救助の呼びかけにも、「大丈夫」と返答し1人で何とか抜け出そうとしました。
 
  しかし結果的に抜け出せず、潮が満ちて水位が肩付近まで達してしまったものです。
 
 幸い、この男性は、付近で潮干狩りをしていた一般市民の通報により無事救助されました。
 
     
 
【事例その2】

  平成19年1月(早朝)、大牟田市の三池海水浴場沖の干潟で、30歳の男性が貝を採るのに熱中し、満ち潮に気づいた時には、すでに遅く干潟に取り残されるという事故が発生しました。
 
 
 幸い、この男性も、付近の海苔養殖網展張用支柱にしがみついているところを、出漁した海苔養殖漁船に無事救助されました。
     
   両件とも人命に異状はなく無事救助されましたが、一歩間違えれば大切な命を失いかねなかった事例です。
 
 
     
  【潮干狩りの心構え】
 
 
 ・ 事前に潮時と気象を確認し、計画的に行動しましょう
    → 無理な計画を立てない!
        (潮が満ちてくる時間、同行するメンバーの状況も考慮しましょう。) 

 
 
 ・ 満ち潮の時間が近づいたら、周囲の状況を確認しつつ帰る準備をしましょう
    → 時計代わりに携帯電話を持っていきましょう!
      
(潮時のタイマー設定と通信手段の確保で一石二鳥!)

 
 ・ 地形を知って、帰りのルートを確保しましょう
    → 干潟にも山あり谷あり!
      
(当然ながら海は低い場所から満ちてきます。足下ばかりではなく周囲を確認、自分のいる場所の状況を把握しておきましょう。)

 
 ・ できるだけ単独行動は回避しましょう
    → 不足の事態が発生した場合は「海の緊急電話118番」へ!
      (携帯電話を忘れずに!単独の場合は、家族等へ行動予定を知らせ、グループの場合は、声をかけあい出来るだけ行動を共にしましょう。)

 
→ 答え:人それぞれ。(個人差があり、底質によっても違います。例えば時速1.8kmで歩けたら約13分。)
(舗装された道と違い、足下を確認しながら歩くので想像以上に時間がかかります。途中獲物を探しながらでは、さらに延長。)
  →有明海における潮位差と干潟
→干潟の変化(アニメーション)