航行安全の推進

 船舶は、海運、漁業、マリンレジャー等様々な分野で使用されています。これら船舶交通を安全かつ効率的に保つことは我が国の産業、国民生活を支える上で欠くことはできません。一度海難が発生すると、尊い人命や財産の喪失、漁業や海洋環境への被害等を及ぼしかねないため、未然に海難を防ぐことが重要です。

1 航行安全対策

徳山海上保安部管内の沿岸部には一大コンビナートが、沖合部には瀬戸内海の主要航路等がそれぞれ形成され、危険物積載船舶の入出港が多く、港則法に基づく特定港(徳山下松港・三田尻中関港)の2港 を含む、計8港の港則法適用港(室津港・上関港・平生港・室積港・秋穂港・山口港)があり、危険物荷役や港内工事作業の許可等の港長業務、海難の防止指導に取り組んでいます。


安全講習会の模様

【周南地区海上安全対策協議会(航行安全対策部会)】
 徳山海上保安部管轄海域及びその周辺海域における海上交通の安全確保の目的で「周南地区海上安全対策協議会」(会長:徳山海上保安部長)を昭和63年6月に発足しています。同会の対策部会として「航行安全対策部会」、専門委員会として「仙島水道航行安全対策委員会」、「外国船舶安全対策検討委員会」が設置され、関係機関・企業と連携の上、調査・研究、啓発活動を行い海難防止に取り組んでいます。



港長との意見交換会の模様

2 マリンレジャーの安全推進
 瀬戸内海には、約61,000隻のプレジャーボート等の小型船舶が在籍しており、毎年多くの海難事故が発生して、貴重な人命が失われています。
 徳山海上保安部では、「海で安全に楽しく遊ぶために〜大切な命は自分で守る〜」をテーマに、マリンレジャーが活発かつ事故発生が多くなる時期に、安全推進活動を集中的に実施しています。
 また、一般の方からのマリンレジャーに関するお問い合わせや相談に対応するため、「マリンレジャー行事相談室」を設置しています。


 (1)民間関係機関との連携
 

 マリンレジャーに伴う事故防止活動は、官民一体で広く実施することが大切です。
 瀬戸内海においては、昭和53年に小型船舶の所有者、運航者又はマリーナなどの個人、法人、団体を会員とする(社)瀬戸内海小型船安全協会が設立され、各地に地区小型船安全協会を置いて海上安全講習会や安全パトロール活動等地域に密着した海上安全活動を展開しています。
 徳山海上保安部管内(上関町から山口市まで)には、約6,000隻のプレジャーボート等の小型船舶が在籍していますが、このうち761名(平成23年12月末現在)の船舶所有者等を会員とする「山口県内海地区小型船安全協会」が組織されており、海上安全活動を行っています。
 


安全パトロール

 


孤立者救助訓練

(2)海上安全指導員
 

 海上安全指導員は、プレジャーボート運航者に対しての海上安全パトロール活動、訪船指導、安全教育活動を行う他、海上保安官と合同で人命救助訓練、安全講習会を実施する等、海上安全活動にご尽力いただいている方々です。
 海上安全指導員は、小型船安全協会から推薦を受け、第六管区海上保安本部長から指定を受けた方で徳山海上保安部管内では現在17名(平成23年12月末現在)の方が在籍しております。
手帳、腕章、旗、艇のステッカー等の写真

 


講習会の模様




 


安全教室の模様



         安全講習会の模様Vol2
 

                     
 


       心肺蘇生法訓練の模様
 


意見交換会にて
 

3 航路標識業務

皆さんがよくご存知の灯台の歴史についてですが、我が国で最初の西洋技術を用いた観音埼灯台の建設が、明治元年11月1日に神奈川県横須賀市で始り、以来航行船舶にとっての「道しるべ」として、航海の安全を見守り続けています。(ちなみに11月1日は「灯台記念日」としています。)

徳山海上保安部では、船舶交通の安全確保と運航効率の向上になお一層資するよう、航路標識の視認・識別性の向上、光源のLED化等の整備に取り組むとともに、環境に優しい太陽光発電の導入を推進し、台風・波浪等の自然災害に十分耐えうるよう、さらなる信頼性の向上にも取り組んでおります。


  

    

岩島灯台(周南市)

 

草山埼灯台(山口市秋穂)


(1)管理区域と基数

管理する区域は、概ね山口県中部の阿知須から東部の上関町に至る沿岸及び瀬戸内海の伊予灘・周防灘付近海域となっております。管理している航路標識は103基で表のとおりとなっております。
 

航路標識の種類 基 数
灯台・灯標 43基
導灯 1基
照射灯 2基
灯浮標 55基
無線方位信号所 2基
103基


(2)航路標識の保守管理

航路標識の信頼性は、最近の技術の進歩に伴って年々向上しておりますが、常に正確・正常に作動することによってその役割を果たします。

徳山海上保安部では、陸上又は灯台見回り船を利用して定期的に巡回し、保守管理を行うとともに、海事関係者等に灯火の監視を依頼し、万全の体制をとっております。
 

    

設標船ぎんがによるブイの交換

 

ブイ(灯浮標)の点検の模様

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