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海の「もしも」は118番
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【(社)日本海難防止協会 安全運航のいろは】 より

図1

 

 余談から始めますと、本来ならばナビゲーションの用語は「航海」という意味ですが、「カーナビ」と自動車の方に先を越されてしまい、 残念ながら船舶用は「GPSプロッタ」などという機械的な名称になってしまいました。
 今やカーナビの普及には目覚しいものがありますが、航海用GPS機器も内航船や漁船、プレジャーボートに最近急速に普及しています。
 正確な船の位置がリアルタイム(即時)で分かるという非常に便利なものです。

1 カーナビとの違い

 先ず、同じGPS測位を使用しているカーナビと航海用GPS機器の根本的な違いを述べて見ましょう。
 カーナビには「道路」が表示されており、その道路を選択して走る訳ですが、その道路から故意にはみ出さない限り道路外に飛び出し事故になることはないのです。また、女性の声
による案内もあります。
 これに対しGPS機器では、自船が航走するコースは障害物を避けた安全なコースを自分で決定する必要があること、更にはそのコース設定のミスあるいは風潮流などによって自船が設定したコースから外れることにより、目に見えない水面下の障害物に乗揚げる危険性があるということでしょう。

 簡単に言うとGPS機器では「目に見えない障害物に注意せよ」と
いうこです。

2 GPS測位を使用した航海用機器

3 GPSプロッタ

(1)海岸線等の表示
   現在、大きく分けて次の2種の表示用カードがあります。
 1 一般の地図(CD−ROM)
   GPSプロッタ等を製造しているメーカー等が作成しているもの。
   各メーカーごとに海上保安庁(水路部)から海図に使用している経緯度線及び海岸

   線の各データ使用の許可を受けて、自社で図を作成しているもの。
   一部等深線が描かれているものもある。
 2 航海用電子参考図
(ERC:Electronic Reference Chart、ICカード)
   (財)日本水路協会が作成しているもので、次のデータが入っています。
   ・海岸線  ・航路標識  ・陸上の顕著な物標
   ・等深線:5m、10m、20m(ただし5mは1/5万シリーズのみ)
   ・障害物:干出岩、暗岩、洗岩など。ただし10m等深線(1/5万シリーズでは5
    m)より浅所側のものは省略してある。
   ・その他の線:危険界線、航行禁止区域、海上交通安全法適用海域など。
(2)活  用
   位置の確認ができることは当然として、機種によって機能の差はありますが、コー
  ス設定、障害物を囲んだ表示、避険線の設定、各種警報の設定などができるので、自
  船装備GPSプロッタの機能を最大限に活用することが望まれます。一旦設定すれば
  メモリー機能で残るので、その使用方をマスターして有効活用に努め安全航海に役立
  てて欲しいものです。
(3)GPSプロッタ使用上の注意
 1 GPSの測位精度は100mとされているので、沖合いでの航海では精度の問題は

  生じませんが、沿岸接近航行、狭水道通過、暗岩等の浅所付近の航行時には、この精
  度(100m)を頭に入れて水面下の障害物の位置と自船位置を確認しつつ慎重に航   
  行する必要があります。なお、DGPS(デファレンシャルGPS)は、測位精度が
  10mとなっているので,DGPSの装備が望まれます。
 2 GPSプロッタに使用する地図は「紙海図ほどの危険情報(浅所や水深表示等)は

  入っていない」ことを十分に認識し、前項のような危険海域を航行する場合は、必  
  ず、海図または自分で作った安全運航図などの危険情報とプロッタ画面とを照合し、
  安全を十分確認しながら航行する必要があります。

GPSプロッタ画面と海図の比較(概念図)

GPSプロッタ画像

海図の表記

実際の海底の模様

[注意]
  * GPS用のROMカードには次の注意書きがあります。
    「本カードに表示されている情報は、直接航海の用に供するためのものではあ

    りません。詳細な情報及び最新の情報については、海図を参照すること」
  * GPS用ERCのICカードにも、ほぼ同様な注意書きがあります。
 3 ROMカード等の地形図は、海図ほどの精度はないことに留意する必要がありま
  す。
   ROMは縮尺1/10万以下の小縮尺の海図をベースにしています。ERCの方も瀬戸
  内海島の一部について1/5万の海図をベースにしているものがある他は1/10万以下の
  小縮尺の海図をベースにしているので、双方ともにGPSプロッタで地形を画面上拡大
  すればするほど、地図としての精度が落ちることを頭に入れてください。
   前記危険海域航行や入港時には、地図を拡大して使用することとなりますので、拡

  大時は地形(海岸線、防波堤、危険箇所等)、等深線等の位置に誤差を生じるという
  ことを認識して航行する必要があります。
   このような海域では、視界のよい時に拡大使用し、地図と表示位置との関係を目視
  やレーダーによる状況でチェック、確認しておくとよいでしょう。
 4 GPSプロッタの機能を活用すればするほど、海図を見なくなることが予想されま
  す。カーナビ感覚でGPSプロッタの画面上だけで運航すると事故に陥ります。
   安全運航確認のベースは「海図」であることを忘れないで下さい。

4 GPS航法装置の活用と注意事項

(1)活 用
  船位の確認、コースの設定、速力表示、目標位

 置の方位、距離表示等の他、コースからのずれ表 
 示、メモリー機能もあり、こうした機能を十分活
 用して欲しいものです。
  なお、プレジャーボート等行動海域がある程度
 限定される船舶については、図のような緯度線・
 経度線を適当な間隔で引いた海図を活用した手持
 ちできる図を作成しておくと、緯度・経度の表示
 数値から地形上の船位の確認や障害物などとの位
 置関係の把握が、簡単にできるので非常に便利で
 す。
  全体図、部分図等自分でロードマップ的なもの
 を作成しファイルしておくことをお勧めします。
  なお、霧等の視界不良時の帰港で、途中、港前

 面に浅所がある場合には、図のように緯度線・経
 度線を避険線として使用すること等が活用法とし
 て考えられます。
(2)注 意 事 項
 
1 必ず海図または前項のような図(海図をベー
  ス)を携帯し、図上で照合、確認をすること。
 2 表示された緯度・経度の読み取り間違い、海

   図等からの緯度・経度を読んでGPSに入力
  する際の間違いに注意すること。 

図2
図3

 

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