第六管区海上保安本部
トップへ 1つ前へ
  
このページでは、「海難(海の事故)」の種類や発生状況等について掲載しています。
海で活動する上での「海難防止」の参考にしていただくとともに、「海難防止川柳」を詠む参考にしてください。
  うみまる・うーみん

海難とは・・
海で起きる船の事故(船舶事故)と人の事故(人身事故)のことで、総称して「海難」と呼んでいます。具体的にどのような事故があるのか、海上保安庁では次のように分類しています。
 船舶事故      人身事故
<種類>
衝突、乗揚、転覆、浸水、爆発、火災、機
関故障、運航阻害(バッテリー過放電や燃
料欠乏などにより運航できない状態)、推
進器障害、舵障害など
   
   
船舶事故以外の
乗船中の事故 
マリンレジャー
に関する海浜事故
(海水浴、釣り、マリンスポーツ中の事故など)
マリンレジャー
以外の海浜事故

<種類>
海中転落、負傷、溺れ、帰還不能(漂流や孤立等で
陸に戻れない状態)、病気、中毒(有毒ガスや飲食
物等)、自殺など
 

海難の発生状況(第六管区海上保安本部担任海域
第六管区海上保安本部が担当する瀬戸内海の大部分と宇和海(下図の点線で囲んだ海域)では、
毎年
400隻前後の「船舶事故」と、300人前後の「人身事故」が起きています。
(過去5年間(2011年〜2015年)の平均)



それでは、みんなの代表としてうーみんが「Q1〜Q18」の質問をしていますので、うみまるがひとつずつ答えていきます。一緒にご覧ください。
※各数値は、第六管区海上保安本部が担当する瀬戸内海の大部分と宇和海で、過去5年間(2011年〜2015年)に起きた海難の数値です。

■船舶事故について
Q1 船にも色んな種類があるけど、事故が多いのはどんな船なの?
 
プレジャーボート
(水上オートバイやミニボート含む)が一番多く、次いで漁船貨物船の順となっています。

さらに、プレジャーボート、漁船、遊漁船を合わせたいわゆる
小型船舶の事故が約7割を占めています。
      
   
Q2 どんな事故が、どのくらい起きているの?
  衝突が一番多く、次いで機関故障乗揚運航阻害(バッテリー過放電や燃料欠乏などにより運航できない状態)の順となっています。

「衝突」には、船同士や岸壁への衝突があり、「乗揚」には浅瀬や岩礁の他、かき筏や海苔網などへの乗揚もあります。  
Q3 船の種類によって起きている事故は違うのかな?
      
 事故の多かった船の種類
「プレジャーボート」「漁船」「貨物船」
ごとに、事故の内訳を見てみましょう。

<プレジャーボート>
機関故障、衝突、運航阻害の順に多く起きています。

<漁船>
衝突、運航阻害、乗揚の順に多く、火災も35隻と多く起きています。

<貨物船>
衝突、乗揚、機関故障の順に多く起きています。
 
Q4 「衝突」と「乗揚」は、何が原因で起きているの?
     目視やレーダーなどの見張りが不十分で、気付かないまま自ら危険に近づいていったり、危険が近づいていることに気付かなかったりして起きてしまうことが最も多く、次いで操船不適切となっています。

乗揚の「その他」原因には、
水路の調査が不十分であったことなどがありました。    
Q5 プレジャーボートに多い「機関故障」「運航阻害(バッテリー過放電や燃料欠乏などにより運航できない状態)」は何が原因で起きているの?
 
どちらも、
日ごろの整備や出港前の確認を怠ったことが原因で起きたものが多くなっています。

<機関故障-機関整備不良の例>
燃料フィルターを長期間交換しておらず目詰まりして、燃料供給不足になった。
海水ポンプインペラを長期間交換しておらず劣化で破損し、海水が循環しない、破損ごみにより配管が詰まる等して機関停止した。
潤滑油不足による焼きつき
   

<バッテリー過放、電燃料欠乏の例>
・エンジンを止めたまま沖合で魚群探知機やレーダを使用し続け、
バッテリーが上がり、エンジンが起動できなくなった。
・残燃料を確認せず出港し、
燃料切れとなり運航できなくなった。
Q6 「居眠り海難」があるって本当?


過去5年間で、32隻の貨物船、タンカーが居眠りが原因で衝突、乗揚を起こしています。

居眠りの主な要因には、
一人当直や自動操舵の使用、疲労の蓄積などがあり、夜の21時から深夜の3時までの間に多く起きいます。
Q7 「霧海難」があるって本当?
瀬戸内海では、春先から梅雨時期にかけて霧の発生が多くなり、視界が制限された貨物船、タンカーの衝突、乗揚が多発しています。

その他にも、プレジャーボートなどが霧によって
自分の位置が分からなくなる事故(船位喪失)も起きています。

 
     霧に包まれる瀬戸内海
 (中央にうっすらコンテナ船が見えます)

 

■人身事故について
Q8 毎年どのくらいの人が事故にあっているの?
 

左のグラフは過去5年間の推移です。
この中には自殺者も含まれますが、
自殺者を除いた場合も、「毎年250人前後」の方が事故にあっています。
     
Q9 船舶事故以外で起きる乗船中の事故ってどんな事故なの?
      例として、漁船における投揚網中の海中転落や負傷、船への乗下船中に起きた海中転落、整備作業中などにおける負傷などがありました。

また、死亡・行方不明者が最も多い事故は
海中転落でした。

また、海中転落がどのような船で起きているのかを見てみると、漁船からの海中転落が最も多く起きていました。
Q10 マリンレジャーに関する事故は何をしている時に起きているの?
マリンレジャーに関する事故(マリンレジャー事故)は、

毎年、
釣り中遊泳中の事故が多くを占めています。
Q11 「遊泳中」の事故は、こどもの事故が多いって本当?
          遊泳中に事故にあった方のうち、約半数は「18歳以下」の若い年齢層でした。
この中には、
保護者が目を離した隙に起きた事故も少なくありません。
Q12 マリンレジャー事故はどうして起きているんだろう?
      多くの原因が、自己の過失と言われる不注意や過信によるものでした。
    自己の過失の内容は色々ありますが、注意や事故を回避するための行動を怠らなければ防げたものばかりです。

<気象海象不注意の例>
強風注意報が出て
風が強いのに海に泳ぎに出て風で流されてしまった。

<無謀な行為>
お酒に酔っている状態で泳いでいたら溺れてしまった。

<実施中の活動に対する不注意>
岸壁で釣り中、
身を乗り出し過ぎてバランスを崩して海中転落した。
Q13 マリンレジャー以外の海浜事故にはどんな事故があるの?
  「岸壁等からの海中転落」の中には、飲酒状態で足を踏み外したものや、操作ミスによる車の転落などがありました。



■時期で見る事故の特徴
Q14 ある時期に事故が集中するようなことはあるのかな?

・毎年、暖かくなるゴールデンウィーク付近からマリンレジャー活動が活性化するため、それに伴い事故も増加する傾向にあります。月別に「船舶事故隻数」を見てみると、プレジャーボートの事故5月から8月にかけて増えているのが分かります。



・「人身事故者数」も月別に見てみると、夏休みに入る7月8月マリンレジャーに関する事故急増しています。



7月、8月は「水上オートバイの事故」も多発しています。事故の内容を見ると、水上オートバイ同士の衝突や、人への衝突同乗者が海に投げ出されて負傷したものなどがあり、その中には死亡事故もありました。



・下の写真は、夏に各地で開かれる「海上花火大会」見物のために集まった小型船舶です。
花火大会が終わる頃にはすっかり辺りも暗くなり、大勢の船が一斉に帰ろうとします。中には夜の航海に慣れていない船長もいるはずです。このような時に、「
衝突」や「かき筏などへの乗揚」が多発する傾向にあります。
  


10月頃から冬にかけて、マリンレジャーに関する海浜事故の中で「釣り中の事故」が増える傾向にあります。また、釣り中の「海中転落」は、一見安全な場所と思える「防波堤」や「岸壁」で多く起きています。




■ライフジャケット(救命胴衣)の着用状況
Q15 「ライフジャケットを着よう!」ってよく言われるけど、船から海に落ちてしまった人はみんなライフジャケットを着ていたの?
      過去5年間で船から海中転落した人は298人いましたが、ライフジャケットを着ていた人は約3割でした。
      
Q16 岸壁などで「釣り中」に海に落ちてしまった人はどれくらいいたの?
みんなライフジャケットはちゃんと着ていたのかな?

 
左のグラフは、岸壁などで釣り中(マリンレジャー事故)に海中転落した人の人数と、そのうち、ライフジャケットを着用していた人の人数を表したものです。
ほとんどの人が着ておらず、これだけを見ると着用率は上がっていないようです。
      
Q17 海に落ちてしまった時、ライフジャケットを着ていた人のほうが
助かる可能性は高いの?
全ての海中転落者について、ライフジャケット非着用者・着用者で分けてみると、
着ていた人9割近くが生存しており、着ていなかった人と比べると助かる可能性が高いことが分かります。

ライフジャケットは正しく着用することも大切です。
ベルトは体にフィットするようしっかり締め、膨張式であればボンベが使用済みでないか等も事前に確認しましょう。
      
Q18 海難について知ることができたし、海の事故を防ぐためやもしもの時のためにどうすればいいのか考えながら、「自分の気持ち」を川柳にしてみるね!
最後に、「海難防止」のために何が大切なのかまとめてほしいな。
「自己救命策3つの基本+(プラス)1」
 1  ライフジャケットの常時着用
 2  携帯電話(防水パック使用)等、連絡手段の確保
 3  もしも事故にあってしまった時は「118番」
 +1 出かける前は帰る時間を家族や知人に伝えておく

「船舶事故防止に向けた3つの取組み」
 1  出港前の点検(船体、燃料、バッテリー等のセルフ
           チェックや整備士による点検)
 2  天候等の調査(最新の気象海象情報を入手して、
           水路調査も行って航海計画を立てる)
 3  見張りの徹底(目視、レーダー、AIS等を活用。
           自船の位置、他船、障害物、浅瀬など
           の把握)

 その他にも・・
 ・水上オートバイなどでの危険操縦の禁止
 ・酒酔い操縦、酒酔い遊泳などの禁止
 ・居眠り防止のための眠気覚まし
 ・ミニボートでは立ち上がらない
 ・海中転落に備えた船からの縄梯子の備え、救命浮環の用意
  etc・・・
「大切な命を自分で守るため」
「海の事故「0」を目指して」

海上保安庁で呼びかけていることです。

他にも活動内容に応じて気をつけること備えることはたくさんありますし、「海のルールやマナーを守ること」も大切です。

ここに上げた以外でも「海難防止」にちなんだことなら何でもOK!自由に川柳を作ってください。
   
 

海難(海の事故)について知ってもらうことができましたか?

海難を未然に防ぐために・・。
もしもの時に、自分や大切な人、海で活動する人の安全を守るために・・。

素直な気持ちを詠んだ川柳や
ふと思ったことを詠んだ川柳、
みんながハッとするような川柳やユーモアの溢れる川柳など。
あなたも「五・七・五」のリズムに乗せて表現してみてください。

                              うみまる&うーみん  
   
  


 海難防止川柳トップページへ戻る
         
           
Copyright (C) 2004 6th Regional Coast Guard Head Quarters. All Rights Reserved.