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「爽」 巡視艇うずかぜ鉛筆画

平成24年11月1日の徳島新聞朝刊に、国民文化祭応援事業による絵画展など30もの美術展が徳島県内で開催されている案内記事が掲載されました。その記事には、大きく1枚だけ写真が紹介されていました。それは「巡視艇うずかぜ」です。よく見ると、それは写真ではなく絵、徳島市内のギャラリーで開かれている個展「小野寺穣鉛筆画展」でした。
小野寺氏は、アトリエを小松島市に構え、「船」や造船所の「クレーン」、そして徳島海上保安部の近くにある「八千代橋」を見るのが好きで、小松島の港をよく訪れるそうで、気に入った風景があると写生し、動くものは写真に収め、それを1Bから10Bまでの鉛筆を30本くらい使って、2週間かけて仕上げているとのことでした。そう語る小野寺氏は、学生時代から彫刻や油絵、鉛筆画を手がけて50年、御年73歳になられています。
「巡視艇の乗組員はじめ職員が、新聞を見て喜んでいます。」と伝えると、「ギャラリーにご連絡があったときには、無断で巡視艇を描いたのでお叱りを受けるのかと思いました。喜んでもらって、また、ギャラリーに来ていただいて大変嬉しいです。7月30日のこの絵は、偶然に目の前を出港していく巡視艇うずかぜが爽やかに見えたので、直ちに写真に収めて描きました。船出は人生に繋がります。それで「爽」という題を付けたのです。」と笑顔で答えてもらいました。
ギャラリーのなかには、16点の鉛筆画があり、14点が小松島の港の風景で、「巡視艇うずかぜ」と先代の「巡視船びざん」の鉛筆画が合わせて4点展示されていました。小野寺氏の観察の目は鋭く、小松島の港や船の様子が細部にわたり描かれていて、船や波が今にも動き出しそうにみえます。
これらの絵を見ていると、小野寺氏はじめ、小松島の港を訪れる多くの人たちが、いつも海上保安官を見ているのだとも思いました。我々もいつも爽やかに、また、力強く、頼もしく感じていただけるようにありたい。日頃の仕草、行動で周りで見ている人が、不快に感じたり、時には反感を抱いたりしてしまうことが、これまであったかもしれない。そのようなことがないよう心掛けたいものです。

     



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