第五管区海上保安本部では、明石海峡における海上交通の安全性向上のため、船舶自動識別装置(AIS)の機能を活用したバーチャル航路標識(仮想航路標識)の実用化実験を行います。
実用化を想定した長期間の実験は、わが国初の試みとなります。
1 実験の目的
近年、船舶の航行の安全性向上を目的として導入された船舶自動識別装置(AIS)は、船舶の動静に関する情報のみならず、AIS信号によって、船舶の航行指標をAIS表示器やレーダー画面上に表示させる、バーチャル航路標識の機能を有しており、航路標識の設置が困難な箇所での活用が期待されています。
本実験は、この機能を活用し、明石海峡航路東口付近における船舶交通の整流化を図るために、海上交通安全法に基づき設定された、航行経路の指定となるポイントにバーチャル航路標識を表示させ、その有効性等を検証するために実施するものです。
2 バーチャル航路標識の表示位置
明石海峡航路北東方: 北緯34 度36 分19.8 秒、東経135 度04 分54.9 秒 *
(明石海峡航路東方灯浮標の北方2,500m)
* 当該位置には、平成22年6月24日から平成23年2月22日までの間、「明石海峡航路北東方仮設灯浮標」が設置されていました。

3 実施予定期間
平成24年4月17日から平成24年10月31日まで。
4 実施方法
信号の送信
大阪湾海上交通センターのAIS陸上局から、バーチャル航路標識の信号(航路標識通報(Msg21))を送信します。
バーチャル航路標識の表示
信号を受信した船舶側のAIS表示器、またはAIS信号が表示可能なレーダー画面上に、バーチャル航路標識のシンボル(
)が表示されます。
有効性の検証
表示位置付近におけるAIS搭載船舶の航跡を分析するとともに、船舶運航者等への聞き取り調査を行い、効果の検証を行います。
5 期待される効果
経路の指定ポイントをバーチャル航路標識により、AIS表示器やレーダー画面上に自動的に表示させることで、操船者が同ポイントを正確かつ容易に識別することができ、明石海峡東口海域での航行の安全性と効率性の向上が期待されます。
6 留意事項
バーチャル航路標識の表示シンボルは、船舶搭載のAIS装置の機種によって異なる場合があります。
初期型のAIS装置においては、シンボルが表示されない場合があります。
表示されるバーチャル航路標識は、海上交通センターがAISによって提供する航行の安全に関する情報として位置づけられます。
7 添付資料
資料1 「船舶自動識別装置(AIS)の概要」
資料2 「船舶におけるAIS の構成及び表示」

