楽しいはずの海水浴やサーフィン。でも、毎年、沖に流されて帰れないという事故が発生しています。この沖に流される原因というのが離岸流です。


離岸流はリップ・カレント(rip current)とも呼ばれ、沖から来た波が岸に到達した後、岸辺に溜まった海水が一定の場所からまとまって沖に戻る流れといわれております。

離岸流の発生は、長い砂浜に出来るものと、防波堤などによって発生するものと場所的に2つに区分されるようです。

今回、千葉県九十九里浜片貝漁港の防波堤周辺に出来る離岸流を調査しました。

調査方法は、約50メートル間隔に2人を配置し、離岸流に流される人、離岸流に流されていない人を比較して地上及び上空から調査しました。
<人がながされていく!>
では、実際に離岸流に人が流されるところを見てみましょう。
ピンク色の輪の中にいる人が離岸流の中に入っている人、黄色の輪の中にいる人は離岸流の外にいる人です。
また、左下の小さな映像は、同じ場所を上空から撮った映像で画面下が沖側、画面上が陸側です。

※この映像は、実際の映像を
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調査開始間もないときは、2人は海岸線に対して平行に並んでいます。
しかし、ピンク色の輪の中の人は防波堤に沿って出来た離岸流の中にいるため、徐々に黄色の輪の中の人と離れ、沖へ流されてゆきます。このように、離岸流の中に入れば、みるみるうちに流されてしまいます
<サーファーの人はどうなるの?>
一般的に離岸流は、リップ・カレント(rip current)とも呼ばれています。また、この離岸流は、ところによっては「だし」といわれたり、または、「みお」「よぶ」などと呼ばれています。サーフィンを楽しむ人達の中には、この離岸流の流れに入って沖に出てサーフィンをする人達もいるようですが、必ずしも安全ではありませんので十分な注意が必要です。それでは、サーフボードを持っている人達はどのように流されるのでしょうか?早速見てみましょう。ピンク色の輪の中にいる人は離岸流の中に入る人、黄色の輪の中にいる人は離岸流に入らない人です。先程と同じように約50メートルの間隔に2人を配置し、離岸流に流される人と離岸流に流されていない人を比較することが出来るように2人がサーフボードを持って同時に海に入ります。2人は実際に離岸流に流されて救助される人のようにサーフボードを抱えております。調査開始間もないときは、2人は海岸線に平行に並んでいたのですが、先程と同じように離岸流の中にいるピンクの輪の中の人はみるみるうちに流されてしまいます。
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<離岸流ってどんなふうに流れているの?>
次は、離岸流を目で捉えてみましょう。離岸流を目で捉えられるようにするため、緑色の無害な着色剤を海面に投入してみました。ご覧のように、緑色をした海水の塊が沖に向かって流れていることがわかると思います。これが離岸流です。
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<離岸流ってどれくらいの速さなの?>
離岸流の速さを測ってみたところ、画面の中ではゆっくりと流れているように見えますが、このときの流される速さは1秒間に1.5メートルから2メートルで、これはオリンピックの水泳選手の速さに匹敵します。もし、離岸流に入って流されても、決して慌ててはいけません。慌てて岸に戻ろうとして離岸流の速い流れの中を逆らって泳いでも到底泳ぎきれるものではありません。
離岸流の幅は、10メートルから30メートル程度で沖への流れの長さも200メートル程度といわれております。慌てずに岸と平行に泳いで離岸流から抜け出し、そして岸へ戻れば大丈夫です。
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<離岸流に流されたらどうしたらいいの?>

では、実際に離岸流から離脱している状況を映像で見てみましょう。黄色の輪の中にいる人は離岸流の外にいる人、ピンク色の輪の中にいる人は、離岸流の中に入る人です。離岸流に流されていく状況を目で見て判るようにするため、離岸流に流される人と流されない人が同時に海に入っていきます。調査当日の天候は曇りで、風は東の風8メートルで沖から陸への風でした。また、波の高さは約50センチメートル程度でした。九十九里沿岸は、サーフィンのメッカであり、調査当日も多くのサーファーがサーフィンを楽しんでいました。さて、離岸流の中にいるピンク色の輪の中の人が、だんだんと沖の方に流されて行きます。岸に戻ろうと離岸流に逆らって最初は平泳ぎで、しかし、全く前に進まないので全力でクロールで泳いでいますが、一向に岸の方に進んでいません。そこで、流されつつも、岸と平行に泳ぎ出しました。無事、離岸流から脱出できました。このように、慌てさえしなければ、離岸流から脱出できると言われています。離岸流は、防波堤や砂浜で発生するようです。幅は10メートルから30メートル程度で、長さは200メートル程度といわれています。離岸流に流されても、慌てず焦らずに流れに逆らわずに離岸流の流れに対して直角に抜け出しましょう。脱出してから岸に向かって泳いでください。
<まとめ>

離岸流についてまとめてみましょう。

離岸流は防波堤や砂浜で発生するようです。幅は10メートルから30メートル程度で長さは200メートル程度といわれています。

離岸流に流されても慌てず焦らず流れに逆らわずに離岸流の流れに対して直角に抜け出しましょう。脱出してから岸に向かって泳いでください。
海のレジャーは自然を相手にします。このビデオで離岸流を知っていただき、自分の命は自分で守るという気持ちで海を楽しんでください。
<終>