事件事故例釣り関連の事故

【 溺水 】

[ 日時・場所 ]
2011.7.17 愛知県知多半島沿岸
事故概要 対策
  事故者は、中学1年生の息子とともに知多半島沿岸で釣りをしていましたが、海に落ちた釣竿を取ろうと海に入ったところ、波にさらわれてしまい行方不明となりました。息子が携帯電話で118番通報し、通報を受けた海上保安庁は巡視船を出動させ、警察、消防とともに、付近海域を捜索していたところ、消防のダイバーが事故者を発見し病院に搬送しましたが、病院で死亡が確認されました。

 事故者は、釣竿を海に落としてしまったので、釣竿を拾うため海に入ったものですが、その結果はあまりにも悲惨なものとなりました。飛び込めばすぐに釣竿が拾えるような状況だったのかもしれませんが、当時台風の接近により波が高い状況でした。気象、海象を決して甘く見てはいけないことを痛感させられた事故となりました。

 また、事故者は救命胴衣を着用していませんでした。仮に救命胴衣を着用していたならば助かった可能性もあります。魚釣りに出かけるときは必ず救命胴衣を着用しましょう。


【 磯場からの転落 】

[ 日時・場所 ]
2010.12.12 三重県南部の磯場
事故概要 対策

 事故者は、友人とともに瀬渡し船にて磯場に渡り、釣りをしていたのですが、別の場所で釣りをしていた友人に声をかけた後、再び元の釣り場に戻る途中、足を滑らせて海中転落してしまいました。仰向けで海面に浮いている事故者を友人が発見したのですが、陸上側から救助するのは困難と判断し、瀬渡し船に携帯電話で連絡、駆けつけた瀬渡し船に事故者は救助され、救急車にて病院に搬送、頭部裂傷などの怪我を負いましたが命に別状はありませんでした。

事故者は移動中に足を滑らせて海中転落したもので、足場の悪い磯場での移動は、転落、転倒に十分注意する必要があります。

今回、事故者が無事助かった要因として、まずは救命胴衣を着用していたこと、そして単独行動ではなく、友人と一緒であったことから、早期発見されたことが挙げられます。

また、友人も海中転落した事故者を救助するために、慌てて海に飛び込むことなく、陸上側からの救助が困難だと冷静に判断し、直ぐに救助を要請したことで二次災害も防ぐことができました。


【 磯場からの転落 】

[ 日時・場所 ]
2010.3.7三重県南部の磯場
事故概要 対策
  事故者は、1人で魚釣り目的で出かけたのですが、帰宅しないため、父親が探したところ、事故現場付近の国道沿いの駐車場に車を発見しました。しかし、本人がいなかったことから、父親が地元消防署に通報、消防署から連絡を受けた海上保安庁も捜索を開始しました。翌早朝、事故現場となった磯場に釣竿、クーラーボックス等を捜索中の当庁のヘリコプターが発見、家族により事故者本人のものと確認されました。このことから、磯場から海中転落した可能性が高まり、巡視船艇等で付近を捜索しましたが発見されませんでした。

 数日後、現場付近の海底に沈んでいるのを、捜索していた家族等が発見し、本人と確認されました。

 事故者は何らかの原因で、海中転落したものと思われますが、救命胴衣を着用していませんでした。救命胴衣を着用していれば、助かった可能性もあります。磯場での魚釣りに限らず、マリンレジャーを楽しむ際は救命胴衣を着用ましょう。

 また、磯場など人目につかない様な場所で魚釣りをする場合は、単独での行動は避け、何かあった時に通報できるように複数で行動しましょう。

 連絡手段として防水パックに入れた携帯電話の携行も忘れないでください。


【 磯場からの転落 】

[ 日時・場所 ]
2010.2.28 三重県南部の磯場
事故概要 対策

 事故者A、Bの2名は、魚釣り目的で、事故現場の磯場を訪れていたのですが、Aが何らかの原因で海中転落してしまい、Bが救助を求めるため、一旦、現場の上方にある道路まであがり、通行車両の運転者に救助機関への救助要請を依頼、B自身は再度現場に引き返した後、行方不明となりました。一方、Aはクーラーボックスに掴り、海面を漂流しているところを、救助されましたが搬送先の病院で死亡が確認されました。

 また、行方不明となっていたBは数日後、事故現場付近の海底に沈んでいるところを発見されました。

 磯場で釣りをする時は、足場が悪く海中転落すれば即、命に関わる状況になったり、携帯電話で救助を求めようにも、電波が届かないサービスエリア外になったりする可能性があります。

 磯場についたら、足場の悪い危険箇所と携帯電話の電波が届く場所か確認しましょう。

 また、海中転落し溺れている人を、自らも海に入って救助に向かうのは大変危険です。

 現場にはBの上着、ズボン、長靴が置かれていました。この状況から、Bは救助要請を依頼した後、自ら上着等を脱いでAの救助に向ったものと推定されますが、自らも溺死するという非常に残念な結果となってしまいました。

 このような悲惨な事が起こらないよう磯場での事故については十分に注意することが大切です。

  さらに事故当日は、前日に南米チリ沿岸で発生した地震の影響で、日本沿岸にも津波が到達するおそれがあり、気象庁から津波警報が発令されていました。このような状況で魚釣りに出かけるのは絶対に止めましょう。


【 岸壁からの転落 】

[ 日時・場所 ]
2010.1.17 知多半島の港
事故概要 対策
  事故者は、地元小学校の友人らと事故現場付近で魚釣りをしていたのですが、誤って海中転落してしまいました。

付近にいた成人男性が、これに気付き、現場付近に係留されていたボートのロープを使って救助するとともに、消防署に通報しました。

  事故者は救急車で病院に搬送されましたが、命に別状はなく、当日家族とともに帰宅しました。

  今回の事故は、小学生同士で魚釣りをしていて誤って海中転落してしまったものです。

  幸いにして、付近にいた成人男性にすぐに救助されましたが、一歩間違えれば、最悪の結果になっていた可能性もあります。

 保護者の皆様におかれましては子ども同士で海に行かないよう指導お願いします。


【 防波堤からの転落 】

[ 日時・場所 ]
2009.8.8 三重県内の漁港
事故概要 対策

 事故者は1人で魚釣りにでかけましたが、夕方になっても帰宅しないため、家族から警察に捜索願が出されました。

 警察から連絡を受けた海上保安庁では、堤防上に同人の釣り道具が発見されたことから、周辺を潜水士により捜索をしたところ、付近海底から遺体となって発見されました。

  事故者は何らかの拍子に誤って海中転落したものと推定されますが、救命胴衣を着用していませんでした。

 救命胴衣などの浮力のあるものを身につけていれば、落ち着いて助けを待つこともできた事故です。

 波静かな防波堤釣りでも、ひとたび落水すると容易に陸に上がれるような階段やスロープが近くにあるとも限りません。

 防波堤等で魚釣りをする時も、救命胴衣の着用と防水措置をした携帯電話を忘れずに。