マリンレジャーによる事故を防ぐため、海上保安庁では自己救命策として、 以下の事項を推奨しています。
- 海上に浮くこと即ち救命胴衣の着用
自分が海中に転落若しくは漂流した場合には、まず、大きく深呼吸をしましょう。人は、このような場合、パニックに陥っています。 自分を冷静に見直すことが一番重要であり、水中で運動すればするほど体熱が奪われエネルギーのロスとなりますので、船上は基より、 海中に転落する恐れのある場合には、常に救命胴衣を着用して、海中に転落した場合には、海上に浮くことに努めましょう。 救命胴衣は海のシートベルト、あなたの命を救います。
- 連絡手段を持つこと即ち携帯電話の携行(防水パック利用) 救命胴衣を着用せずに仲間が海中に転落・漂流した場合は、早急に浮力を維持できる物品等を投入します。 次に漂流者の位置及び状況に把握の努めて、携帯電話等により海上保安庁に連絡して下さい。 携帯電話は命綱、あなたの命を繋ぎます。
- 救助の要請をすること即ち118番の活用 事故発生の早期通報が迅速な救助活動につながります。「海のもしも」の場合は、 迷わず118番に通報して下さい。 118番はホットライン、あなたのもしもを助けます。 その他、海に携わる者としてのアドバイスとして
- 人工心肺蘇生法(CPR)を身につけよう 呼吸停止、心臓停止に陥った人に人工呼吸と胸部圧迫を施して蘇生を試みる方法を人工心肺蘇生法(CPRCardiopulmonary Resuscitation)といいます。 日本救急医療財団が作成したCPRの指導用マニュアルでは、「心臓が停止した傷病者に対して4分以内に心臓マッサージが行われ、 8分以内に救急隊員などに引き継がれれば、救命率は高い。」と説明しています。 また、命を救うだけではなく、脳に後遺症を残さないためにもCPRの意義が大きいので、是非ともCPRを習得してください。 最近、CPRのガイドラインが改正され、日本医師会や学者等が参加する日本救急医療財団の「心肺蘇生法委員会」が解りやすく編集した冊子があるので、是非、一読を。 問い合わせについては、同財団 03-3838-0099まで連絡してください。
- 「ハイポサーミア(低体温症候群)」って知ってますか? 長時間水に浸かっていたり、濡れたまま風にさらされていたりすると、体内の温度が下がり、体温維持に支障をきたして発症する病気がハイポサーミアです。 人間は、体温維持ができなくなると、意識障害、代謝機能障害などに陥ります。 初期段 階では、濡れた衣服を取り替えたり、毛布を掛けて保温するといったケアで、体温の自力回復が図れますが、中・重度になると自力回復は難しく、生命の危険まで招くこともあります。 子供、老人、飲酒者などは、これに早くかかりやすく、身体全体の震え唇の紫 変色、煩尿などが初期症状です。すぐに水から上がり、着替えて安静にして体温の回復を待ちましょう。 予防策として、定期的に水から上がる、休息を取る、熱源(食べ物)の補給をま めにするなどがあります。
- 水温躍層 夏期は、海面からの加熱が著しいため、普段より海面付近と海面下の深いところでは、温度差が大きくなります。 したがって、表面水温が暖かいからといっていきなり深く潜ったりすると突然水温が低くなり、心臓マヒの原因にもなりかねないので注意が必要です。