海中転落に有効! 縄梯子(なわばしご)の検証を実施しました。

第四管区海上保安本部では、今回、縄梯子(なわばしご)の検証を実施しました。nawabashigo.jpg
「ナワバシゴ」の検証ってなに・・・?


説明しましょう!

プレジャーボートでの魚釣りや小型漁船での漁作業、小型作業船上での諸作業等に集中していると、周囲の状況が見えなくなる場合があります。

そんな時に高い波を受けて船が大きく揺れてしまい、バランスを崩して海中転落してしまったら・・・
過去には1人で小型船乗船中に海中転落してしまい、そのまま船に上がろうとしてもうまく上がれずに力尽き、亡くなってしまったという悲しい事故が発生しています。

 

 

 

*右上の写真は第四管区海上保安本部救難課の職員が作成した縄梯子です。

*20mのロープ1本で作りました。(所要時間:約1時間)

*作成職員談:「慣れれば簡単です。梯子の段数が減れば30分もあれば作れると思います。」

 


この様な事故対策として、既に第八管区海上保安本部では

ロープ1本あれば手軽に作成できる「縄梯子」を船体に取り付けておけば海中転落等の緊急時に船上に上がることができる!

と「縄梯子」の普及に努めていたことから、当管区でもこれを普及することを考え、まずは、普及・啓発活動をする側の職員が「縄梯子」の有効性を実際に身をもって再確認したうえで、普及・啓発活動をしていこう!ということになり、今回の検証を行いました。

 

検証する職員の姿です。

(元潜水士:本人はやる気マンマンです。)

実際の海中転落を想定して、カッパ、長靴を着用しています。

もちろん救命胴衣を着用、防水パックに入れた携帯電話(緊急時の連絡用)も携行しており、海に出る際の理想的な装備です。

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結果は・・・

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*写真は海中転落者役の職員が縄梯子を登っている様子です。

 

検証した元潜水士の職員の話によると

「潜水士の訓練として、船の舷を登る訓練を行いますが、十分な腕力とコツが必要となり、訓練していない一般の方が、何もない状態で海面から船の舷を登ることはまず不可能です。

縄梯子を使用すると、比較的大きな力、コツも必要なく登り切ることができました。

とのことでした。

 

特に一枚目の写真では、船の舷が高く何もない状態では手をかけることもできないため、海中転落した場合、甲板まであがることは不可能です。

 

*ここで紹介している画像はこの2枚のみですが、実際にはいろいろなパターンで10回以上(約1時間)海に飛び込んでは縄梯子を登る作業を繰り返しました。

 

気温5℃、水温9℃の中、ビショ濡れで検証にあたった職員は、その後熱いシャワーを浴びに行きました。

お疲れ様でした!

 

参考リンク

第八管区海上保安本部「~海中転落時に縄梯子を活用~」

http://www.kaiho.mlit.go.jp/08kanku/nawabashigo/nawabashigo.htm