本部長の挨拶
第三管区海上保安本部長の井下田です。私は、昭和50年、海上保安大学校卒業後、最初の赴任地が静岡県の下田海上保安部でした。その後、東京海上保安部の巡視艇の船長として勤務した経験がありますが、第三管区での勤務は、約25年ぶりとなります。
第三管区海上保安本部は、茨城県から静岡県に至る沿岸海域から、日本最南端の「沖ノ鳥島」や日本最東端の「南鳥島」の沖合いまでの450万kuの広大な海域を担当しており、この海域の治安の確保、海難事故への対応のため、管内に8保安部、7保安署、4分室、1航空基地を置き、66隻の船艇、10機の航空機・ヘリコプターをもって、約1,600人の職員で、海上保安業務に当たっております。
特に、第三管区海上保安本部が担当する東京湾周辺海域には、約4,200万人の人口を擁する政治、経済の中心である首都圏を控え、拡張工事が実施されている羽田空港、大規模な石油コンビナート、米軍基地及び原子力発電所等の重要な施設が点在し、これら施設でひとたび事件・事故が発生すれば、首都機能に著しい影響が考えられます。
さらに、東海地震及び、首都直下型地震も想定されています。加えて、第三管区には、高度な専門的知識・技能を有する、羽田特殊救難基地、横浜機動防除基地が置かれ、全国規模での活動が求められています。
また、日本国外においても、大規模災害が発生した際には、国際緊急援助隊の一員として世界各国に職員を派遣し、援助活動などもあります。このように、第三管区は、単に担当海域が広大ということだけでなく、海上からの首都機能の保全、他管区及び外国への災害救助派遣など、業務内容が多岐に亘ります。
私の前任地である第一管区では、国境隣接管区という性格上、事案の内容によっては、直ちに国際問題になる虞があることから、慎重且つ繊細な業務の遂行が要求されていました。
第三管区では、人口が密集し、政治・文化の中心的役割を果たす首都圏を担当する点においては、前任地とは異なる責任の重さを感じておりますが、基本的には慎重且つ繊細な業務の遂行が求められている点では同じであり、業務遂行にあたっては、常に国民の皆様の目線に立ち、安全安心を提供できるように取り組んでまいります。











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